中国が仕掛ける「反日洗脳教育」の戦慄実態(2)「親日」の仮面をかぶった反日運動家が潜伏

 放送テロを働いた中国籍の男はすでに中国に帰国し、現地ネットメディアのインタビューでこう語っている。

「日本政府やメディアが侵略の歴史を否定し、軍国主義を美化することが許せなかった」

 後足で砂をかけるとはまさにこのこと。山田氏はこう訴える。

「逃げ得を許すのはいつものパターン。インターポールに国際指名手配を要請するにしても、最も効力の強いレッドノーティス(赤手配)にすべき。これは犯人の引き渡しを目的に身柄の拘束を求めるもので、名前と顔をさらして手配することで、加盟国への渡航を制限するなど、相当なプレッシャーをかけることができます。それだけ重大な犯罪だということを広く認知させることも必要でしょう」

 中国籍の元スタッフはSNS「微博」に元NHKの中国籍職員として堂々とアカウントを開設すると、「22年、22秒」「すべてを濃縮した22秒だった」と綴っていた。たった22秒の電波ジャックのために、22年間もNHKの業務を請け負っていたと主張しているのだ。

「工作を目的として来日したのか、それとも普通に働いていたところを工作員に仕立て上げられたのか。真相は不明ですが、中国はあの手この手で国に寝返るよう工作を仕掛けてきます。お金、脅迫、女、時には中国本土にいる家族を脅しのネタにすることもあります」(山田氏)

 親日の覆面をかぶった「反日運動家」がどこに潜伏していてもおかしくない状況だ。もちろん、日本人だからといって安心はできない。

「実際、日本人がハニートラップを仕掛けられたり、親中派にガラリと変わってしまったという話も聞きます。5月にセキュリティ・クリアランス制度に関する法律が可決されましたが、例外規定の抜け穴も見受けられます。より厳格にスパイ活動を取り締まる方策が求められるでしょう」(山田氏)

 反日テロリストが標的にしているのが東京・千代田区の靖国神社だ。今年5月末には、中国籍のインフルエンサーが入り口付近の石柱に赤いスプレーで「Toilet」と落書きし、8月にも同様の事件が起きている。

 民族派右翼団体「同血社」の河原博史会長はこう話す。

「靖国神社の石柱に落書きをするなど言語道断。主犯の男は中国へ出国し、別の恐喝事件で拘束されたようですが、日本の名誉と面目をかけて出国前に身柄を拘束し、厳しい処分で臨むべきでした。近年、日本各地の寺社で不審火や放火が相次いでおり、より過激な犯行にエスカレートしていく可能性も考えられます」

 去る自民党総裁選では、高市早苗氏が靖国神社への「参拝継続」を宣言。衆目を集めたことで、いっそうの警戒が求められそうだ。

「一部の有志が靖国神社での懸命な警備活動を行っている話も聞きますが、元来は国家、政府が真摯に取り組むべき。政教分離の原則があるにせよ、神聖な場所は神聖であることに変わりはない。こうした事件が続く可能性が否定できない以上、キチンと警備をすべきです」(河原氏)

 悪辣な反日犯罪を野放しにしてきた習近平政権の責任はあまりに重い。

*週刊アサヒ芸能10月10日号掲載

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