ようやく猛暑が去り、過ごしやすい気候になってきた。しかし秋になったのに身体がダルい、疲れが取れない、ヤル気が出ないといった症状に心当たりがある人は「秋バテ」を疑ったほうがいいかもしれない。
「例年、夏から秋の移り変わりの時期には秋バテになる人がいます。原因は気候の変化。暑く湿気の多い夏から涼しく乾燥した秋へと変わる気候の変化に身体がついていかないのです。さらに、この時期は日中は暑いのに、朝晩は冷えるので体温調整も大変。そんな時期に夏の疲れを引きずったまま突入してしまうと、秋バテの症状が出るのです」(医療ライター)
では、自分が秋バテだと思ったら、どう対処すればいいのか。
「まず規則正しい生活を送り十分な睡眠を取ることで、自律神経を整えること。さらに身体を温める食べ物や疲労回復に役立つ栄養の摂取も重要です。身体を温める食事はニラ、生姜、にんにくなど。疲労回復に役立つビタミンB1を含む食べ物は豚肉、レバー、玄米、豆腐などです。また入浴はシャワーだけで済まさず、ぬるめのお湯(38~40℃程度)にゆっくり浸かると自律神経の乱れを整えることが期待できます。それから適度な運動も自律神経のバランスを整え、質の良い睡眠をとるのに役立ちます」(同)
秋バテかもしれないと思ったら、まずは食事や睡眠といった生活習慣を見直してみよう。
(鈴木十朗)