サッカースペイン1部リーグ第7節で9月17日、4季ぶりとなる“日本人対決”が実現した。久保建英(レアルソシエダード)vs浅野拓磨(マジョルカ)で、久保にとっては古巣対決となったが0−1と敗退。ホームのマジョルカが勝利した。ソシエダはこれで4戦勝ちなしで暫定とはいえ16位。開幕6試合で4敗は非常事態でテコ入れが必要なチーム状態になってきた。
ともに途中出場となったが、前半36分に先制されたソシエダは後半開始から久保を投入。何度か仕掛けてチャンスを作ったものの不発に終わった。攻守ともにチグハグな場面ばかりが目立ち久保がチームメートに対して苛立つ場面も見られた。
第5節(14日)のレアルマドリード戦では2本のPKを献上して0−2で敗退。久保はこの試合の前に「マドリーは僕が元にいたチームだというけど、いつもレンタル移籍だったから、いい思い出がない」と発言、さらに敗退後の試合後の公式会見で「2本目のPKは疑わしい」と主審批判を展開した。これにレアル・マドリード寄りのメディア「Realmadrid Exclusivo」は久保の発言を「迷惑以上のものだ」と酷評、マドリードで大きなバッシングを受けている。
レアルソシエダードと久保は2029年まで契約がある。契約解除金は6000万ユーロ(約93億円)に設定されているが、イングランド1部の強豪リバプールなどが豊富な資金を盾に獲得調査を行なっていることが明らかになっている。今月開幕した森保ジャパンのW杯アジア最終予選でも「序列」は変わらず控え組扱い。今季の久保も苦渋のシーズンが続きそうだ。
(小田龍司)