7月18日夜、埼玉県川口市内のマンションの一室が爆発するという事故は、部屋が吹き飛ぶ様子を捉えた映像がニュース番組で繰り返し流され、衝撃を受けた人も多かったことだろう。この部屋に住む40代の中国籍の男は、ガスを充満させた部屋でタバコに火を点けたという。
爆発したのは15階建てマンションの3階の部屋で、コンクリート製の外ベランダは吹っ飛んでなくなり、共用部分の廊下の手すりも大きくひしゃげていたことから、かなりの破壊力だったことが推定される。
報道などからすでにマンションは特定されており、偶然にも爆発した部屋とは別の部屋が売りに出されていたことで、SNS上では販売価格への影響を心配する声も広がっている。不動産ライターが語る。
「爆発した部屋のあるマンションは、駅から徒歩2分、24時間営業のスーパーは徒歩1分という好立地で、地元では指折りの人気物件です。SNSで話題になっている売り出し中の部屋というのは、最上階の東南角部屋で展望もよく、価格は3LDKで5680万円。一般的に火事などがあった物件は、買主が購入することに抵抗を感じる『心理的瑕疵』に該当する可能性が高いため、売却時の価値は下がりがちです。今回はさらに爆発ですから、影響は必至ではないでしょうか。SNSでは、事故物件の情報提供サイト『大島てる』に載るのでは、という声も上がっていますね」
爆発した部屋にいた男は「死のうと思ってガス栓を開けた」という趣旨の話をしていたことがわかっているが、同じマンションの住人や、周辺住民にとっては大迷惑以外のなにものでもないだろう。
(ケン高田)
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