あなたは受けたか!Googleからかかってくる「人間味のない」恐怖電話

 あなたやあなたの周りに「Google」から突然電話がかかってきたことはないだろうか。現在、SNS上に「Googleから電話がかかってきた」という報告する人が相次いでおり、混乱を招いている。

 あるXユーザーは、「いまGoogle Mapsを名乗る方から電話がかかってきて『営業時間を教えて欲しい』ということだったんだけど、完全に人間じゃなかったんだけど完全に人間だった。。。ちょっとした恐怖のようなものを感じてしまった。。。」とつづっている。人間じゃなかったけど、人間だったというのは、一体どういうことなのだろうか。

 ITライターが解説する。

「実はこの電話、会話型AIの『Duplex』を使用して、Googleマップに掲載されている店舗の営業時間を確認する電話なのです。AIの音声が限りなく人間に近く、困惑した人も多いようです。以前は『+81』から始まる電話番号からかかってきていましたが、現在は『03』から始まる一般的な電話番号に変わったため、Googleからの電話だと最後まで気がつかない人も少なくありません。詐欺電話とは違い被害はありませんが、初めて受けた人はビックリするでしょうね」

 実際、AIはまるで本物の人間のように「土日は営業していますか?」などと質問してくるため、客からの問い合わせと勘違いするケースが頻発しているという。

 ロボット工学者の森政弘が1970年に提唱した「不気味の谷現象」は、人間のロボットに対する「感情的反応」を表した言葉で、ロボットの外見や動作がより人間らしくなればなるほど、ある時点で突然、強い「嫌悪感」に変わるという。

 すでにAIの時代が到来しているとはいえ、Googleからの“人工電話”に恐怖を感じた人もいたのではないだろうか。

(ケン高田)

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