「須藤さんにすら負けちゃった」玉川徹氏が維新の会に強烈ダメ出し

 4月28日に投開票が行われた衆院の補欠選挙は、立憲民主党が3議席を確保。自民党は候補を擁立できなかった2選挙区の不戦敗を含め、“全敗”という結果に終わった。

 投開票から一夜明けた4月29日に放送された「羽鳥慎一 モーニングショー」(テレビ朝日系)では、テレビ朝日元社員でコメンテーターの玉川徹氏が、一人も当選者を出せなかった維新の会に強烈なダメ出しをしたのだが、別の候補者を引き合いに出したことで、支持者から猛反発を受けている。

 番組では政治ジャーナリストの田﨑史郎氏が日本維新の会と立憲民主党の関係について「協力関係を作った方が政権交代につながるだろうと思います」としたうえで、馬場伸幸代表の「立憲民主党は叩き潰す」という発言を引用して「維新の方が(選挙協力を)受け付けない」と述べた。

 その後、玉川氏は、細田博之氏(故人)が9回連続当選していた「島根1区」で立憲民主党の亀井亜紀子氏が議席を取ったことについて、「すごく大きい」とコメントし、こう続けた。

「東京15区の選挙区を見ると、2番目は須藤(元気)さんって話ですよね。じゃあ、維新は須藤さんにすら負けちゃったってことですね。長崎でも勝てなかった。自民が出なくても、維新は…。ということは非自民の受け皿になり得てないってことなんですね、維新が」

 東京15区は立憲民主党の酒井菜摘氏が4万9476票を得て当選。次点は2万9669票で無所属の須藤元気氏。以下、日本維新の会・金澤結衣氏が2万8461票、諸派・飯山陽氏が2万4264票、無所属の乙武洋匡が1万9655票で続いた。

 玉川氏が「須藤さんにすら負けちゃった」という発言に、SNSでは《すら? 泡沫扱いか》《すらってバカにしすぎでは?》《須藤さんをバカにするな》などとツッコミの声があがっていた。

「須藤さんは19年の参議院選挙の比例区に立候補して初当選。消費税の減税を訴えて党と対立し、20年に無所属となりました。元格闘家という肩書きから、どうしても色眼鏡で見られがちですが、須藤さんは江東区出身で、東京15区はまさに地元。実家は居酒屋で、自身も二代目として店を切り盛りしていると言いますから、まさに庶民の代表のような政治家です。選挙でも2位という結果を残した須藤さんを“すら”と泡沫候補のように扱うのはナンセンスかもしれません」(政治ジャーナリスト)

 須藤氏には次の国政選挙できちんと結果を出して、玉川氏を見返してほしいものだ。

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