ウィリアム皇太子の「不倫・別居報道」再燃のきっかけは1枚の写真だった

 かねてから、英メディアのえげつないほどの過激さはよく知られるところだが、それにしても、「どうして今そんな報道が出るんだ!」と英国民を激怒させているのが、ここ数日、一気に噴出しているウィリアム皇太子の不倫、キャサリン皇太子妃との別居・離婚報道だ。

 事の起こりは、ケンジントン宮殿が3月10日に公開した療養中のキャサリン皇太子妃と、3人の子どもたちの写真。この写真の加工が指摘されると、目ざといネットユーザーたちが皇太子妃の指に結婚指輪がないとして、SNS上に《ついに離婚を決意したのでは》《別居しているのは本当らしい》《原因はやっぱり王子の浮気だったのか》等々、好き勝手に書きまくり、その騒ぎを英メディアが大々的に取り上げることに。結果、不穏な噂を払しょくするため、写真を公表したケンジントン宮殿の思惑が、完全に裏目に出る形になり、離婚の噂が一気に英国中を駆け巡ったというわけなのである。英王室ウォッチャーが説明する。

「実は、ウィリアム夫妻にはこれまでにも何度か離婚問題が取りざたされたことがあり、その原因とされるのが皇太子の愛人と言われる、チャムリー公爵夫人のローズ・ハンブリーさんの存在です。彼女は1984年3月、英王室とも関係が深い名家に生まれ、名門のオープン大学に入学。卒業後の2009年には第7代チャムリー公爵、デイビッド・チャムリー氏と結婚。キャサリン妃とは慈善活動を通じて知り合い、長年の親友だったとされ、チャムリー公爵夫妻が住む英東部ノーフォークと、ウィリアム夫妻の別荘があるアンマーホールがすぐ近くということから、夫妻同士でも交流があったようです」

 ところが、2019年に英メディアが、キャサリン妃とローズさんが大喧嘩した、という記事を掲載。すると今度は米メディアの「インタッチ」が、2人の不仲の原因は王子とローズさんとの不倫だと報道。しかも、同誌によれば皇太子の浮気はキャサリン妃の妊娠中の出来事とのことで…。

「記事によれば、2人の噂を耳にしたキャサリン妃が王子を問い詰めると、王子は笑って、その噂を否定したというんですね。で、その後キャサリン妃は侯爵夫妻との付き合いをやめるよう詰め寄ったのだと…。当初、英メディアが妃とローズさんの不仲を報じたときには、静観していた英国王室も、さすがにこの報道には怒りをあらわにした。結果、王子の弁護士が、『インタッチ』に対し書簡で『ヨーロッパ人権条約の第8条、私生活及び家庭生活の尊重についての権利を侵害するものである』との厳しい警告を送付し、なんとか騒ぎは収束したものの、英国民の間では記憶として残る大騒動になりましたね」(同)

 かつては、ウィリアムの母・ダイアナ元妃が、パパラッチを含め、過激な英メディア報道に悩まされてきたこともあり、王子自身も「スキャンダル」報道には敏感だと伝えられるが…。

「3月17日付の『サンデー・タイムズ』紙によると、夫妻はこの離婚に関する憶測に大変心を痛めているようで、誤解を解くため、近々新しい写真を投稿する可能性があると報じています。ただ、今回の騒ぎの発端も、1枚の写真から始まったものですからね、ともあれ、同じ轍を踏まぬよう、願うばかりです」(同)

 吉と出るか凶と出るか…。今後しばらくは、皇太子夫妻の動向から目が離せないようだ。

(灯倫太郎)

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