プロ野球開幕がいよいよ迫った。この時期、評論家の間で繰り広げられる「順位予想」では、セ・リーグは巨人と阪神、パ・リーグはオリックスを優勝にする声が多いようだ。
もっとも、いくら専門家とはいえ12球団すべての順位を当てるのは至難のワザ。昨年は阪神とオリックスの優勝を的中させた評論家こそ多かったが、最下位に沈んだヤクルトを優勝に押したケースも少なくなく、予想がいかに難しいかを感じさせられた。
ならば今、注目を集めている生成AIはどのような順位予想をするのか。当初は間違った情報を示すなど信頼性に疑問が残ったが、その精度は日々高まりを見せている。現役時代に所属していたチームをお約束で優勝チームに予想する一部の評論家よりも、よっぽど的中率は高いのではないか。
まずはセ・リーグ。生成AIの草分け的存在であるChatGPTは、優勝は巨人で最下位にDeNAを予想。阪神の連覇はならず2位となった。マイクロソフトが開発したMicrosoft Copilotは、阪神の優勝を予想。巨人は2位でChatGPTと順位が入れ替わっているが、最下位をDeNAにしているのは同じだ。またGoogleのGeminiも阪神を押していた。
一方、パ・リーグはChatGPTとGeminiがソフトバンクの優勝を予想。Microsoft Copilotはオリックスに期待しているようだ。注目はChatGPTが昨年の覇者のオリックスを5位に予想している点だ。どうやら山本由伸投手のメジャー移籍を大きなリスクと計算しているようだ。
今年はシーズン終了後、評論家と生成AIの的中率を比べてみるのも面白いかもしれない。
(ケン高田)