小泉内閣では経済財政政策担当大臣に抜擢され、政界引退後は人材派遣大手のパソナグループ会長などを務めた竹中平蔵氏が、ネットメディアに寄せた記事で“大炎上”している。
「批判の的となっているのは『MINKABU』に掲載された記事。自民党の裏金問題について『年間200万円の不記載で過剰にガタガタすべきではない』などと持論を展開。世間で裏金議員へのバッシングが過熱していることについても『これは自分に対する不満を他人にぶつけている状況』とバッサリ。これにはネット民から《異次元の擁護》《火に油》と批判の声が殺到しています」(ネットライター)
この炎上ニュースを取り上げたのは3月4日放送のラジオ番組「垣花正 あなたとハッピー」(ニッポン放送)。垣花正アナウンサーが「竹中平蔵さん、政治家の5年1000万円不記載で『ガタガタすべきではない』」と前述の記事のタイトルを述べ、「健全な社会にはグレーゾーンをある程度許容することが必要」とする内容を紹介。これに垣花アナが「清濁併せのむ、という言葉もありますが」とコメントすると、コメンテーターを務める経済アナリストの森永卓郎氏は「おっしゃるとおり」「まさにそれを実践してきたのが竹中平蔵という人」と前置きしてこう語った。
「日本の住民税って1月1日の住所にかかるんですけど、竹中さんは1月1日になると、アメリカに引っ越しをするっていうのをやってきましたし、マクドナルドの未公開株をこっそり仲良くなって経営者から譲り受けて大儲けをしたりですね」
ここで垣花アナが「個人の感想ですね。本当かどうかはまたね、細かい検証が必要です」とフォローしていたが、SNSには《竹中さん住民税払ってないのか》《脱税してるやつにガタガタ言われたくない》などとリスナーがコメントを寄せていた。
「竹中さんは20年よりYouTubeチャンネル『竹中平蔵の平ちゃんねる』を開設。これまで400本以上の動画をアップし、経済論などを語っていますが、コメント欄を見ると、これが9割以上は批判や誹謗中傷という地獄絵図。《ところで住民税は払ってる?》《住民税しっかり払えや》《脱税しといてガタガタ言うなよ》と住民税の未納疑惑へのツッコミも目立ちます。果たして本人は住民税の疑惑についてどう思っているのか。じつは昨年にネットメディアに掲載された対談記事では、“脱税疑惑”について『イチャモンもいいところ』と反論しつつも、90年代にはアメリカと日本を行ったり来たりで、1月1日に日本在住ではなかった時期もあると告白。アメリカではきちんと住民税を納めていたと説明しています。ラジオで森永卓郎さんが語っていたことは、ほぼ事実と言っていいでしょう」(前出・メディア誌ライター)
森永氏のコメントで再燃した竹中平蔵氏の住民税問題。日本を拠点にしている現在は、きちんと納税していると信じたい。