ダイハツ工業が不正なデータを使って国の認証を取得していた問題が世間を騒がせる中、日本テレビの藤井貴彦エグゼクティブアナウンサーの発言が、視聴者をあ然とさせている。
藤井アナは20日、自身がメインキャスターを務める「news every.」に出演。番組ではダイハツが認証試験で不正行為を働き、虚偽やデータ操作をしていたことを報道。自動車評論家の国沢光宏氏がテレビ電話回線を通じて出演し、ダイハツの不正の内容について解説した。
藤井アナから「ダイハツの問題をどう考えていますか？」と問われた国沢氏は、「自動車業界は安全が第一。ダイハツは海外であまり車を作ってないので、トヨタのようにアメリカで叩かれたというような経験がない。非常に甘い」とバッサリ。
藤井アナはさらに「軽自動車というのは私たち身近な存在ですし、海外でもよく利用されていると思いますが、この問題はどの程度まで広がっていくとお考えでしょうか？」と国沢氏に問いかけたが、この質問に車好きの視聴者から疑問の声が上がっているのだ。
民放報道関係者が語る。
「藤井アナの質問に国沢氏は『まず、軽自動車は海外には輸出されていません』と訂正しましたが、藤井アナが、軽自動車が日本の独自規格なのを知らなかったとしたら驚きですね。本番前にニュース原稿を下読みしているはずですが、なぜそのまま口にしてしまったのか。さらに『海外でもよく“利用”されている』という言い方にも違和感を拭えません。せめて、『販売されている』『走っている』と言わなければおかしいでしょうね。庶民感覚に寄り添った問いかけだったのかもしれませんが、いささか勉強不足だったかもしれません」
来年4月から有働由美子の後任として「news zero」のメインキャスターに就任することが発表された藤井アナ。エグゼクティブアナウンサーの肩書きに恥ずかしくない実力を見せてほしいものだ。
（ケン高田）
