「news zero」が激辛に注意喚起、「有吉ゼミはどうすんだ」ツッコミ続々

 東京都内で高校生が激辛のポテトチップスを食べ、体調不良を訴えた生徒のうち14人が救急搬送されたのは7月16日のことだった。ニュースは瞬く間に拡散され、当日夜に放送されたテレビ朝日系の「報道ステーション」はこの話題をトップで取り上げるなど、大きな関心が寄せられた。

 その中でも注目が集まったのは、日本テレビ系の報道ニュース番組「news zero」。同局のバラエティー「有吉ゼミ」では、人気コーナー「激辛チャレンジグルメ」でこれまで数々の有名人が激辛メニューに挑戦する模様を伝えてきた。メディア誌ライターが解説する。

「日本テレビ系で放送されている『有吉ゼミ』の『激辛チャレンジ』は『大食いチャレンジ』と並ぶ人気企画。ゴルゴ松本さんや鈴木亜美さんら激辛好きの芸能人がこの企画で激辛メニューを完食して、喝采を浴びました。今回の“激辛事故”を日本テレビがどう報じるか、SNSでも大きな関心が寄せられていました」

 番組では、事故が起きた高校の在校生を取材し、当日の状況を詳報。スタジオでは日本テレビ解説委員の小栗泉氏が、「激辛」を食べることによって血圧や心拍数が激しく上下し、「めまいや吐き気、場合によっては不整脈が起きて、最悪の場合死に至るケースもある」と解説した。

 火曜日パートナーの女優・水野美紀は辛さを和らげるためにオリーブオイルを舐めたことがあると話し、「とはいえ、ムチャな食べ方はしないように気を付けたいと思います」とコメント。その後、メインキャスターの藤井貴彦アナウンサーはこう言って締めくくった。

「体が未発達な若いみなさん、血圧が高めであるとか、心臓にご病気があるという方は特に激辛にはご注意ください」

 番組では激辛への注意喚起をしていたが《激辛で視聴率を稼いでる局がよく言えるな》《タレントに激辛を食わせておいてムチャな食べ方はするな?》《有吉ゼミはどうすんだ?》などとツッコミが寄せられていた。

「『news zero』では藤井アナウンサーが注意を促していましたが、若い人や高血圧の人、持病がある人という点を強調していたのが印象的でした。裏を返せば、健康な成人が節度を持って激辛を楽しむのは問題ないとも受け取れます。幸い、今回の事故で救急搬送された高校生たちは命に別条がないとのことで、『有吉ゼミ』の激辛企画も『医師の立ち合いのもと…』といったテロップをつけて放送するのではないでしょうか」(メディア誌ライター)

 次回の「有吉ゼミ」のオンエアにも注目が集まりそうだ。

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