「《お湯の中で、思ったんです。麺になるって、どんな気持ちだろう?》この一言から、全てが始まりました。」「濃厚スープと湯気と熱気をご堪能あれ!夜間には紅生姜、高菜などのトッピングも」
これは11月26日にXに投稿されたポストの一部。「麺になるって、どんな気持ちだろう?」という一言から始まったというこの企画の名称は「博多ラーメン風呂」。東京・高円寺に構える老舗銭湯「小杉湯」と、同じく高円寺の人気ラーメン店「ラーメン健太」によるコラボ企画だ。
「小杉湯」の公式アカウントは11月28、29日の2日間限定で「博多ラーメン風呂」を実施するとアナウンスしたが、開催初日の28日頃からSNS上では批判の声が相次ぐ事態に。29日午前に同アカウントは「衛生管理上の注意は十分行なっておりますが、皆さまに『安心して、きもちよく』お風呂に入って頂くため、本日も予定しておりました博多ラーメン風呂につきましては中止とし、内容を変更致します」と当日の中止を発表した。
「小杉湯は博多ラーメン風呂を告知するため、『スープ、炊きはじめました』というコメントとともに短い動画をアップしていました。浴槽がまるで大きな寸胴鍋かのように、豚骨スープのような液体をお玉で浴槽に入れ、豪快にかき混ぜるという動画だったのですが、これが良くも悪くも大きな反響を呼ぶ結果に。ラーメン風呂に興味を示すユーザーも多い一方で、《豚骨スープのお湯を排水するのは衛生的に大丈夫?》《食べ物で遊んでるって印象…》《臭そうで絶対入りたくない》《汚そうだし、余ったスープ捨ててるように見える》などと批判意見が噴出し炎上状態に発展。投稿された動画は削除されました」(ウェブ情報誌ライター)
1日だけの幻の企画となってしまった「博多ラーメン風呂」。実際に入ってみたという銭湯ファンによると「そこまで豚骨の臭さはなく、入浴後に体ににおいがつくこともなかったが、お湯からは豚骨を感じられて麺になった気分を味わえた」とのこと。衛生上の懸念を感じさせてしまうプロモーションだったことが残念だ。
(浜野ふみ)
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