遊園地「よみうりランド」で開催されたアートフェスタ「あくたーず☆りーぐ」の実行委員会は20日、イベント会場で弁当を食べた複数の客が腹痛や下痢などの体調不良を訴えていることを明らかにした。ここ最近、フェス会場での体調不良がたびたび話題となっているが、気温が落ち着いた11月になっても食中毒が続発している原因とは?
「同委員会によると、19日にイベント会場で提供されていたキッチンカー『NAOKIS』の『あくたーずりーぐコラボ ハートとスターのハラミボックス』と『あくたーずりーぐコラボ ハートとスターのチキンボックス』を食べたおよそ50人から腹痛や下痢などの症状が出たと報告があったといいます。現在、原因究明のため調査をおこなっているといい、『お客様には多大なるご迷惑をおかけいたしました』と謝罪しています」(週刊誌記者)
食中毒といえば、今月11日、12日に「東京ビッグサイト」で開催された「デザインフェスタ」で焼菓子店が販売したマフィンが糸を引いていたと話題になり、食べた人が腹痛や下痢、嘔吐などの症状を訴え、「デスマフィン」と話題になったばかりだ。なぜ、ピークと言われる夏を過ぎた今、フェス会場で食中毒が相次いでいるのだろうか。
「マフィンに関していえば、作った人の知識不足、認識の甘さなどが大きな原因と考えられますが、実は今、フェスに限らず食中毒が相次いでいるのです。食中毒は暖かい時期に起こると考えがちですが、実は秋以降にはノロウイルスが爆発的に増加する傾向があるのです。特にノロウイルスは飛沫や空気から感染することもあるので、コロナが落ち着いて人流が増えたフェスなどでは一気に拡大してしまう可能性も少なくありません。特にフェス会場では手洗い場が少なかったりもしますし、手に付着したウイルスが食品から口に入り、感染するケースも多いと考えられます」(フリージャーナリスト)
涼しくなってきたから安全ではなく、フェスで食事をする場合はしっかりと手洗いや除菌をして、少しでも変なニオイがする時はすぐに食べるのを辞めた方がいいだろう。
(小林洋三)