阪神ファン熱狂「道頓堀川ダイブ」に在大阪韓国総領事館が注意報発令のてん末

 9月14日、優勝マジック1で甲子園に宿敵・巨人を迎え、9回表は巨人の坂本勇人の意地の一発があったものの、4—3で巨人を下して「アレ」を達成した阪神タイガース。

 するとやはり大阪・ミナミ、道頓堀は大騒ぎ。試合終了後、夜の10時30分までに20人が川に飛び込み、18年ぶりの優勝に沸いた。

 それでも今年はまだ良かった。警察も1300人態勢で警戒に当たり、DJポリスが出動。事前に、照明塔にはよじ登れないよう、有刺鉄線を巻くという準備を怠らなかったからだ。

 さて現場ではこうした厳戒態勢が敷かれたが、じつは国際的にも注意報が発せられていた。というのも、優勝前の阪神の連戦連勝を受け、在大阪韓国総領事館が9月11日、近々に優勝を決める可能性があることから、自国の旅行客に対して「今週、夜の時間帯は道頓堀に多くの人が密集すると予想されるため、昼に訪問するか他の地域に行ってほしい」と注意を呼び掛けたのだ。

「なんで韓国までが?」と疑問が沸くが、さては熱狂的な阪神ファンのこと。海を飛び越えて、韓国にまでその名が轟いているのか…と思いきや、さにあらず。日本の警察から韓国当局に注意警告が入っていたためで、もちろんその背景には、昨年10月に起きた梨泰院の雑踏事故の記憶もあったのだろう。そして、道頓堀ダイブでは過去、韓国人の死者を出したことがあったからだ。

「15年の年明け、午前0時を過ぎた時でした。この時は新年を祝おうと真冬にも関わらず男女60人もの人が道頓堀川に飛び込んだんですが、その中に韓国人旅行客で18歳の高校3年生がいて、飛び込んだあと沈んで動かなくなり、搬送先で亡くなるという痛ましい事故があったんです」(在阪マスコミ記者)

 さらに韓国総領事館が警告を発するのは、こんな理由もあったようだ。

「韓国人はカナヅチが多いのです。韓国の小学校にはほとんどプールがなく、水泳の授業ができなかったからです。なので、大人になってからも泳げないという人が少なくない。15年の事件の時も、韓国国内では『自殺行為だ』との声が上がりました」(同)

 ハメを外すのはよいが、ほどほどにというのは万国共通ということか。

(猫間滋)
 

ライフ