回転台を使った革新的CMで“パーソナルトレーニング”の最先端となったライザップ(RIZAP)。ここ数年は意識高い系の中高年がダイエット中と話すと「ライザップ?」なんて聞かれる会話がやたらと交わされたものだ。
一方では、高額料金やリバウンド報告など、“出る杭は打たれる”で徐々にネガティブな声も聞こえていた。しかし、企業買収を繰り返すことで50社以上を傘下に収め、昨年3月期には売上高1300億円にまで上昇、現代の勝ち組に数えられたはずだった。
「最近ではスイーツにまで手を出すなど、本業とは関係のない会社まで買収していましたからね。多角経営で苦しくなっていることは噂されていました。昨年末にはM&Aを凍結したうえ、今年3月期の純損益を159億円の黒字から70億円の赤字へと下方修正。赤字会社を売却するとともに、この18日には、本社の人員を半数にまで削減する方向であることを発表しました。人員は、依然好調で主力のフィットネス部門に再配置し、削減は間接部門を中心に行うとか。こうしたまさかの事態に、かつてはイケイケだったライザップだけに、ネットでは大喜利のごとく茶化されまくっています」(週刊誌記者)
いわく「筋肉って裏切るんだ?」「赤字にコミット」「デブ社員を糖質制限」「ムキムキの社員だけ残りました〜」「リバウンド待ったなし!」など、思わずぷっと吹き出しそうになるようなコメントのお祭り状態。さらに「ポテチは絶対禁止です!」と、構造改革のため招聘されたカルビー前会長の取締役をイジるコメントまで。
ともあれ、有名人の無駄な贅肉をそぎ落としてきたライザップには、自らの”メタボ化”も早期に解消してくれるよう期待したい。
(山田ここ)