金正恩「娘・ジュエ」久々登場で後継者説が再燃!「実は彼女が第一子」の信憑性

 北朝鮮の金正恩総書記は、海軍の記念日「海軍節」を翌日に控えた27日に海軍司令部を訪問。「米国が朝鮮半島近海を核戦争の恐れがある最も不安定な海域に変えた」と非難するとともに、将兵を激励し海軍の強化を呼びかけたことを朝鮮中央通信が伝えた。

 今回の訪問には李炳哲・労働党書記、朴正天・党中央軍事委員会副委員長、強純男・国防相らも随行したのだが、その中で白いジャケットに黒いズボン姿でひと際目を引いたのが、金総書記のそばを歩く娘のジュエ氏とみられる女子だった。

「ジュエ氏が初めて公の場に登場したのは昨年11月18日に行われた新型大陸間弾道ミサイル『火星17』発射場で、朝鮮中央通信は『金総書記が愛するお子様と夫人と共に出向いた』と紹介、はじめて写真を公開ました。それ以降は金総書記に伴われ、公式活動に現れる彼女の姿が北朝鮮メディアで度々報じられましたが、今年5月16日の偵察衛星発射準備委員会訪問を最後に、その動向がメディアで伝えられることはなくなった。一部には、食糧危機で餓死者が続出する中、ふくよかで高級な装飾品を身に着けた彼女の容姿に反発の声が上がったからでは?との見方もありましたが、ともあれ、公の場へ姿を現すのは3カ月ぶりとなります」(北朝鮮ウォッチャー)

 朝鮮中央通信ではジュエ氏の同行を、「敬愛する金正恩同志が愛するご子弟と共に海軍司令部に到着すると、海軍将兵たちは意義深い創建節(海軍節)に無上の栄光と特典を受けることができた感激と歓喜に満ち、熱狂の声を上げた」と仰々しく報じたが、この久々の表舞台への登場で、消えかけていた「後継者」説が再燃しているというのだ。

「そもそも金総書記には子供が3人いて、第1子が2010年生まれ(13歳)、第2子が2012年生まれ(11歳)、そして第3子が2017年生まれ(6歳)という情報は、韓国の情報機関である国家情報院(国情院)発で、その元となっているネタが、2013年に訪朝した元プロバスケットボール(NBA)のデニス・ロッドマン氏が金総書記の別荘に招かれた際、『ジュエ』という名の第2子だと聞いた、というコメントから始まっている。また、国情院は第3子の性別は不明であるものの、第1子については間違いなく男児であると結論付けていたのです」(同)

 ところが、金総書記が1998年から2000年まで留学していたスイスのベルン国際学校時代の同級生が今年5月、米ラジオ・フリー・アジアの電話インタビューで、「金総書記から男の子がいるという話は全く聞かされなかった」と証言。同氏は2012年7月と翌13年4月に2度にわたって金総書記に招待され訪朝しているため、その時点で息子が入れば紹介されているはずだが、「息子の話は全く聞かされていない」と答えている。13年に訪朝した時には「妻が娘を産んだ」と伝えられたというから、実は2010年に長男は誕生しておらず、長子は2012年生まれのジュエ氏ではないのかとの説が流れたのだ。

 そうであれば、ジュエ氏が後継者として度々国営メディアに登場しても不思議ではないが…。ジュエ氏の久々の登場にどんな意図があるのか、韓国メディアは再び「後継者論争」で盛り上がっている。

(灯倫太郎)

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