杉原杏璃、30万円投資から“億り人”に「東京ドーム株で儲けて今はヤクルト派です」

 03年に、Gカップグラドルとしてデビューし、第一線で活躍。近年は投資家、実業家として活動する杉原杏璃(40)。23歳から投資を始め、現在は億単位の資産を持つ〝億り人〟となった経緯を大いに語る!

─〝株ドル〟とも呼ばれる杉原さんが、株投資をやり始めたきっかけは?

杉原 上京から4年経った23歳の新人グラドル当時、オーディションの日々でバイトもできず、いよいよ貯金が底をつき始めて実家に帰ることが頭をよぎった時でした。企業の幹部の方々とお話しする機会があり、ネット証券の存在を知ったんです。「携帯一つで、家にいながらお金を貯められる」と聞き、知識ゼロの状態で生活費を賄うために始めました。

─いくらから始めた?

杉原 本屋さんで初心者向けの株のHOW TO本を買って、05年頃、30万円ぐらいから始めました。そしたら、3年後にリーマン・ショック。資金が半分になってしまったんですが、「減ったものは仕方がない。仕事を頑張ろう!」と気持ちを切り替えるしかありませんでした。でも、今思うと、資金が少なかったおかげで大打撃はなかった上、「こういうことがあるんだ」と肝に銘じることができたので、いい時期に始めたと思います。

─最初に買った銘柄は?

杉原 やっぱり好きなことじゃないと興味が持てないので、東京に住んでいて野球が好きで‥‥ということで、「東京ドーム」の株を買いました。最初の頃は、仕事中は株価を見ないようにしていても、楽屋で昼食中などに見てしまい、悲鳴を上げたことも(笑)。

─「マンガでよくわかる 株1年生〜億り人杉原杏璃と一緒に」(かんき出版)という著作をモノにするほどで、現在は資産が億を超えているようですが、増え始めたのはいつでしょう。

杉原 11年頃、ゲーム好きが高じて、私でも買いやすい「スマホゲーム」関連のベンチャー企業株を買い、1000万円に到達しました。

─好きなものを買うのはずっと変わらないんですね。

杉原 今もそうです。例えば、「ヤクルト1000」が好きでお店で買えなくなった時期に「それなら株を買えばいいや」とヤクルト株を買ったり、最近だったら、サンリオが好きなので、ガクンと下がってた時期に買い入れました。だから、逆に半導体関連の銘柄とかは興味がないんです。‥‥と言いつつ、株に触っていると、アドレナリンが出るので、本来なら買わない銘柄に手を出して失敗することもあります(笑)。

─1日で何百万も損した‥‥なんてことも?

杉原 そうですね。何百万になるとしばらく「チーン」ていう感じになります(笑)。

─でも〝億り人〟になると、怪しい人が寄ってくることもあるのでは?

杉原 口説き文句で「この銘柄がいいんだよ」と教えてくださる方もいますが、しばらくその株を見てると九分九厘、ハズレなんです。だから人は信用しないようにしています。私に「バッグ買ってあげる」とか言ってもなびかないとわかっているから、株の話をしてくるんでしょうけどね。

─フツーに近づける男はいないですね‥‥。

杉原 元プロ棋士で優待券生活を送っている、「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)でもおなじみの、桐谷広人さんは株仲間。毎日10往復くらいメールしています。株の情報の他に、「1日の出来事を細かく教えてくださります(笑)。先日も、私のトレカ発売イベントに自転車で来てくださいました。

─さすがですね。今年1月には6年半ぶり写真集「それから、」(ワニブックス)を発売しましたよね。

杉原 40歳の節目ということと、「杏璃ちゃんが株をできるなら私も」という人が増えるきっかけになればいいなと。私は、〝株の入り口の人〟でありたいなと思っています。

マネー