〝平成の大横綱〟と讃えられた元貴乃花親方の貴乃花光司氏。前妻である元フジテレビアナウンサーでタレントの河野景子との間に3人の子供が誕生した。そのうち2人は芸能界へ。1人は靴職人でタレント、アーティストの長男・花田優一。もう1人は1月にデビューした次女の女優・白河れい。角界と芸能界の違いはあるが、〝貴乃花ジュニア〟は父親を超えられるか。
優一は良く言えば多才、悪く言えば器用貧乏。何足もの草鞋を履くが、靴作りは過去に納期遅れを報じられたこともあった。18年と19年に開催した絵画の個展では作品が完売し才能の片鱗を見せつけるも、21年1月に自身が作詞・作曲した1stアルバム「みなさん どうぞ」を引っ提げ、同年の「紅白」出場を宣言したが、夢は叶わず。
また、同21年に制作された短編映画「残照のかなたに」で俳優デビューを飾る。同作は母の河野と交際中と見られるジャッキー・ウー監督がメガホンを取った作品だった。マルチな才能を発揮する花田だが、22年いっぱいで靴職人としての活動を一時休止。新ビジネスへの挑戦を明言している。
一方、白河は1月にスタートしたバラエティ番組「ぽかぽか」(フジテレビ系)の月曜レギュラーに抜擢。1月に都内で開催された「芸能界デビュー&新成人晴れ着お披露目会」では、「芸能界に入ることが6歳ごろからの夢でした。これから女優として頑張っていきたい」と、女優一本でやっていくことを表明している。何かと移ろいやすい兄とは対照的だ。
「父の貴乃花氏は15歳で入門以来、相撲道に不惜身命を貫き大横綱になりました。以前、出演したテレビ番組で優一に靴職人に専念してほしいといった趣旨の発言をしています。あれこれと手を出すのではなく、本業である靴作り一本で勝負することを望んでいたはずです。優一のことを『完全に勘当している』と公言したのも、腰が据わらない長男にもどかしい思いがあったからでしょう。一方、貴乃花氏は白河とも連絡が途絶えていると見られています。しかし、優一と違って白河は女優に焦点を絞っているようです。父のDNAを受け継ぎ、1つことに専念して大成する可能性は白河のほうにこそあるでしょう」(芸能記者)
マルチな優一か、女優一本の白河か、父に追いつき追い越すのはどっちだ。
(石田英明)