今年配信したAsageiBizの中で、大きな反響を呼んだのがこの記事だ。「防衛増税」で岸田内閣の支持率が急落する中、「TVタックル」に出演した論客社長から総理に向けて厳しい意見が飛んだ(3月13日配信記事より)。
「着用するかどうかは個人の判断が基本となる」とする政府の指針が3月13日から適用される。アフターコロナを見据えて、3月12日放送のテレビ朝日系「TVタックル」にはスーパー「アキダイ」の秋葉弘道社長をはじめ名物社長が集結。「激論 ニッポンの社長が景気を考えるSP」と題して、賃上げや従業員のマスク着用について意見交換を行った。
番組の終盤、「コレだけは言いたい」「岸田総理大臣に臨むこと」というテーマで出演した社長がそれぞれ意見を述べた。
口火を切ったのは福島でクリーニングチェーン「あひるの洗たく屋さん」を展開する鈴木和幸社長。「岸田さんに悪いんですけど」と前置きしてこう述べた。
「どうも(総理が)岸田さんになってからあんまりいいこと起きてないですよね。なんか、安倍元首相の銃撃事件とか、あと戦争が始まっちゃったりとか、あとすごい円安がきたりとかですね。なんかイメージものすごい悪いんですよね」
これに進行を務める作家の阿川佐和子氏は「岸田さんのせいだけでは…せいではない」と口をはさむも、鈴木社長は「だけではないけど…、どうもあの顔見てるとやっぱり…そう」と返した。この発言にスタジオは笑いにつつまれ、元宮崎県知事の東国原英夫氏は「やさしいマイルドな顔に見えますけどね」とフォローしたが、鈴木社長は「どうなんでしょうね。国会答弁なんか聞いてても、何言ってるんだこいつは、みたいな。はっきりしないじゃないですか。もうちょっときちっと答えてほしいですね」と締めくくった。
この大胆発言に、SNSでは《クリーニング店の社長の言う通り》《岸田さん早く辞任してください》といった称賛の声が見られた一方、《公平性に反した発言じゃない?大丈夫》《言いがかりでしかない》といった反発の声も…。
「鈴木社長の後に意見を述べたのは銀座の高級クラブのやり手ママ。その第一声は『岸田総理はイケメンだと思います』でした。そのうえで、自身がシングルマザーで若い女性を雇用していることもあって異次元の少子化対策について『お願いしたい』と述べていました。一方で、東国原さんは岸田総理がかつて提言した『所得倍増』について『ぜんぜんなってない』と批判するなど、どちらからと言えば政権批判が目立つ内容でした」(情報番組ウォッチャー)
多くの従業員の雇用を守る名物社長だからこそ、燃料費や物価の高騰を受けて辛口な意見が出るのも無理はないかもしれない。