3月18日に開幕するセンバツ甲子園大会から「女子部員(マネージャーも含む)による試合前のノック」が認められることになった。
昨夏の大会でも試合中のボールパーソンや、シートノック中にボールを渡すサポート役がOKになっていたこともあり、女子マネージャーのノッカー解禁も時間の問題とみられていた。
「昨春までは安全上の問題から、記録員としてのベンチ入りしか認められていませんでした。しかし、女子野球の大会も盛んになり、それも後押しとなっての解禁だったようです」(アマチュア野球担当記者)
だが、センバツにおける「変革」はこれにとどまらない。
「今大会の応援イメージキャラクターを務めるのは、かつて阪神、中日で活躍した久慈照嘉氏の娘でタレントの久慈愛です。キャラクターは野球部のマネージャーという設定ですが、彼女もまた『変革』を担っていました」(前出・記者)
変革が表現されたのは久慈の服装だった。彼女はキャラクター発表の会見に「ズボンの制服姿」で登場したのである。
「久慈は現役の女子高生でもあり、実際の制服もズボンだと話していました。近年、女子高生の制服はスカートとズボンの二択になっているところも増えていますが、彼女は、『私の周りにもズボンが多いですよ』と明かしていましたね」(前出・記者)
女子マネージャーのノッカーとスカートをはかない女子高生。今春は95回目のメモリアルだが、こうした変革は大いに歓迎されるに違いない。
(飯山満/スポーツライター)