U-NEXTとParavi統合でネトフリを蹴散らす!?「外資系」追撃の動画配信バトル

 有料動画配信サービスの「U-NEXT」を運営する株式会社U-NEXTと「Paravi」を運営する株式会社プレミアム・プラットフォーム・ジャパンが3月31日付で経営統合すると発表した。7月をめどに両サービスも統合され、国内最大の動画配信プラットフォームが誕生するが、外資系動画配信サービスに打ち勝つことはできるのだろうか?

「統合によってParaviはU-NEXT内に移管してサービスを続ける形になるそうですが、これでU-NEXTは有料会員数370万人以上、配信コンテンツ35万本以上、売上高は800億円以上となります。映画やアニメ、韓流ドラマに強みを持つU-NEXTとTBSやテレビ東京のドラマ、バラエティ番組を揃えるParaviの統合はコンテンツ面がかなり充実するので、Amazonプライム・ビデオやネットフリックスにも劣らないサービスになるのではないでしょうか」(ネットライター)

 なお統合後、U-NEXTユーザーは現在の月額2189円のままParaviの有料サービスも視聴できるようになり、Paraviのユーザーは現在の月額1017円のままで当面はU-NEXTの一部のジャンルを除いたコンテンツを視聴できるという。

「昨年6月にインプレス総合研究所が発表したデータによると、有料の動画配信サービスの利用状況ではAmazonプライム・ビデオがぶっちぎり1位の72.4%で2位はネットフリックスの23.7%となり、外資系がワンツーフィニッシュを飾っています。国内サービスではU-NEXTが7.1%の5位が最高位なので、Paraviとの統合でさらに躍進してもらいたいものです。U-NEXTはこれまで月額料金の高さが入会のネックと言われていたことから、統合後も同一料金でParaviまで楽しめるのはかなりの魅力なのではないでしょうか」(フリージャーナリスト)

 まずは、会員数の増加が鈍化しているネットフリックスを追い抜けるか注目したいところだ。

(小林洋三)

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