インスタの「いいね!」“非表示”が与える予想外の影響とは

 インスタグラムは7月18日から、自分以外のユーザーに付いた「いいね!」の数を“非表示”にする措置を試験的に開始した。この実験はカナダで今年5月に行われていたが、今回は日本、オーストラリア、イタリア、アイルランド、ブラジル、ニュージーランドで実施される。
 
「インスタの『いいね!』獲得競争は世界的な社会問題になっており、中には大金を出して購入する人がいるほどで、精神に悪影響を及ぼす点まで指摘されています。そこで非表示にすることにより、『どれくらい付いたかというプレッシャーがなくなり、自由に投稿ができることを願っている』と、運営元であるフェイスブックのオーストラリア政策部長はコメントしています」(web雑誌記者)

 自分から他のユーザー、また他のユーザーから自分への「いいね!」の数を見えなくすることによって、人との優劣を比較しなくて済むことになるということだが、一方でこうした動きにより、“インスタ映え”を狙った投稿が激減する可能性もあると指摘する声がある。
 
「他人から『いいね!』の数が見えなくなるということは、当然ながら、わざわざ見栄えのする写真を撮ってアップすることへのモチベーションが下がる。昨今はグルメもグッズも旅行もすべて“インスタ映え”がキーワードとなっていて、大きな情報源となっている。経済をも回している側面もあることから、想像以上の影響が出る可能性もあります」(同)

 果たして定着するのか。

(小林洋三)

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