松竹芸能のブレイク芸人の裏に「イタ嫁」あり!まさかの「内助の功」が大ウケ

 昨年は松竹芸能の芸人の台頭が著しかった。女性ではヒコロヒーが大ブレイク。「水曜日のダウンタウン」(TBS系)で女性アイドルユニットをプロデュースした安田大サーカスのクロちゃんは、トリオながらもソロでぶっちぎりの稼ぎ。同番組で彼女まで作り、時の人となった。

 そんななか、年間200本を超えるロケの達人となったのは、なすなかにし(中西茂樹、那須晃行)。イケメンの那須は今年多忙になったことで、10年ほど交際した濱田准とゴールインした。濱田は、サンミュージック所属の女優。明るい性格ゆえにハメを外すことが多いため、那須の相方で親せきでもある中西は、当初から交際に反対していたという。

 濱田は以前、那須の大先輩であるよゐこ・濱口優が開催したカラオケ会に出席。ところが、カラオケ好きの濱田は自分が歌いたい曲をどんどん入れて、酔いが回ると濱口に向かってヘッドバンキング。芸人たちをドン引きさせた。

 キンタロー。には、電話越しに「こんにちわー。桃太郎でーす!」とウケ狙いの自己紹介。みなみかわには、「私、なすなかにし那須の…」と言ったあとに小指を立てて自己紹介。芸人を相手に個性を発揮していたため、結婚後は「イタ嫁」として定着した。

 イタい嫁といえば、みなみかわの嫁も外せない。なすなかにしの4年後輩で、19年まで「ピーマンズスタンダード」というコンビ芸人だった。元相方の吉田寛が芸能界を引退したため解散して、ピン芸人に転向した。しかし、うだつが上がらず迷走。ピンチの夫を救ったのが、妻だった。

「奥さんは、東京・渋谷のファッションビル『109』に入っていたジュエリーショップの元店員です。ダンナが突然ピン芸人になってしまったことでインスタグラムを開設して、夫と共演できそうな有名人にダイレクトメールを送信。松竹の意向なんて無視して、千原ジュニア、東野幸治、元テレビ東京のプロデヒューサー・佐久間宣行さんのYouTubeチャンネルに出演させることに成功しました。現在は夫のプレゼンに集中するため、ショップ店員を辞めています」(芸能ライター)

 当時のみなみかわの芸風は「松竹の闇を暴く」。そんな夫をPRする妻の活動が業界人の間でおもしろがられ、佐久間氏が手掛ける「ゴッドタン」(テレビ東京系)に夫婦で出演。妻にとっては初の顔出しとなり、大願がかなった格好だ。

 那須もみなみかわも、一気に人気に火が付いた。そのウラには、強烈キャラの内助の功があったのだ。

(北村ともこ)

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