テリー伊藤対談「真中満」(1)巨人の菅野はまだ進化の途中ですよ

真中満(まなか・みつる) 1971年、栃木県生まれ。宇都宮学園高校から日大を経て、93年、ドラフト3位でヤクルトに入団し、外野手として活躍。3度のリーグ優勝と日本一に貢献した。2008年、現役を引退。通算成績は1368試合出場、1122安打、打率.286、54本塁打、335打点。引退後はヤクルトで2軍打撃コーチ、2軍監督、チーフ打撃コーチを歴任。15年からは監督に就任し、1年目にしてチームを14年ぶりのリーグ制覇へ導いた。現在は、サンケイスポーツのコラム「真中満の『満点ど真ん中』」、ニッポン放送「ショウアップナイター」などで解説者として活躍中。

 現役時代はヤクルト・スワローズで外野手として活躍、15~17年にヤクルト監督を務めたのち、現在は野球解説者として活躍中の真中満氏。今シーズンの日程も半分が終了、いよいよ目が離せないセ・パ両リーグの現状と結果予想を笑顔で語るも、その内容に天才テリーが仰天!

テリー プロ野球はオールスター戦が終わって後半戦に入りましたけど、どうですか、前半戦の印象は。

真中 今のところ、特定チームの連勝、連敗が続いていて、波がありますね。

テリー そうそう、カープも例年どおりブッちぎりなのかと思ったら、まさかの交流戦であんなに負けて。やっぱり丸(佳浩)がいなくなったからですか。

真中 それもありますけれど、意外とピッチャーが先発・中継ぎともに確立されていない。去年そこそこ投げて終盤のゲームを作った中﨑(翔太)も登録抹消になっていますし、野村(祐輔)、ジョンソンもよくなくて、大瀬良(大地)が1人で頑張っている。全体的に投手力が落ちている印象ですね。

テリー じゃあ、今年は巨人が優勝だ。

真中 いやいや、巨人もまったく安泰じゃないですからね。これからもつれますよ(笑)。まずクローザーの不在が問題じゃないですか。

テリー イテテテ、本当にそうなんだよなァ。

真中 今は中川(皓太)が投げたりしていますけど、マシソンも一時、登録抹消されたし、クックも不調です。でも、そこでデラロサを補強したところは、さすがです。そういう問題にすぐ手を打つところが巨人の強さかな、とは思いますね。

テリー でも、今年はエースの菅野(智之)が‥‥。

真中 確かに調子は上がっていなくて、今までのイメージからすると物足りないですね。故障から戻ってきましたけれど、まだ完全復帰とはいかないようで。

テリー 僕は今年、菅野にあまり期待しないようにしようと考えているんです。冷静に考えてみると、菅野ももうすぐ30歳じゃないですか。僕、わりと選手データなんかを見るのが好きなんですけれど、ピッチャーのピークって25歳くらいなんですよ。江川(卓)、松坂(大輔)なんかもそうだったと思うんですが。

真中 菅野はストレートで勝負する、基本的に球種の少ないピッチャーじゃないですか。そういうタイプって、そこから変化していくことが多いんですよ。カープにいた黒田(博樹)も、最初は菅野同様にまっすぐとスライダー系が中心でしたけれど、フォークやシュート系を覚えて、どんどん進化していった。菅野も、今ちょうどそういう時期に来ているのかなと思いますけどね。

テリー なるほど、このまま今までのイメージで捉えると、確かにかわいそうですね。しかし、それができるかどうか‥‥。

真中 能力はありますからこのまま後半もへこんだままということはないです。テリーさんは心配しなくて大丈夫です。

テリー となると、今後の巨人のピッチャー陣は。

真中 菅野、山口俊、メルセデスあたりを回していく感じでしょうか。あとは桜井(俊貴)、今村(信貴)も。

テリー 打線はいいですものね。このまま頑張ってほしいなァ。

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