今年もまた鋼鉄の魔城との熱い戦いが繰り広げられ、新たな伝説が次々と生まれた「SASUKE」(TBS系)。サスケオールスターズをはじめ多くの挑戦者が出場したが、その中でも特に注目を集めたのが「ミスターSASUKE」こと山田勝己氏だ。
山田氏は体力の限界を感じて10年の第24回を最後に引退。後進の育成にあたっていたが復帰し、今は自身も出場しつつ「山田軍団・黒虎」の団長として若手の指導も行っている。
今年は軍団のエース山本良幸氏がファイナルステージに進出する大躍進を遂げた。山田氏はいつものようにステージ横から軍団員にアドバイスを送り、クリアの原動力となった。
この時、視聴者の注目を集めたのが、山田氏の声を表現したテロップ。「突っ込むなよ」「慎重にね」「よっしゃあ」といったセリフを筆書きのような書体で表現してある。「黒虎」にあわせて白フチがついた黒い文字で、迫力満点。山田氏の心境を表現していると評判になっている。
力強さあふれるこの文字には業界も注目しているそうで、番組の総合演出家のもとには「この書体を売って欲しい」というオファーがあったという。あれだけの書体であれば、かなりの高値がつくはず。いくらで販売したのか。テレビ誌ライターは、
「値段はつけられないそうです。というのも、あのテロップは手書きだから。収録がおわった後、ある人に依頼してひとつずつ書いてもらっているそうです。あの毛筆系テロップが登場したのは18年なので、もう5回分も書いていることになります」
このテロップは山田氏だけのもの。さすがはミスターSASUKEだ。