この番組はタレントだけでなく、通称SASUKEオールスターズの面々が最大のポイント。ワッキーも「SASUKEは、名もなき人たちのオリンピック。芸能人たちはおまけみたいなもの」と強調する。
「完全制覇者の中には、漁師の長野誠さん（50）や治療院を営む秋山和彦さん（49）がいて、2度制覇している靴屋の漆原裕治くん（44）やサスケくんこと森本裕介くん（30）も普通の好青年。でも挑んでいる姿を見ると『すごい、スーパースターだ』と沸かせるんですよね」
4人の中でも「長野氏に恩を感じている」として、ワッキーが振り返る。
「『ついてもらっていいですか』と、いわばセコンドをお願いしたんです。すると快く承諾してくれて、僕の挑戦中に横で並走して声をかけてくれた。『もっと右、そうそう』とか。あれは贅沢な体験でしたね。そして長野さんが挑戦中にはほかのオールスターメンバーたちも並走する。ライバルだけど仲間で、とても清々しい関係性なんですよ」
さらに障害物の攻略法についても、仲間同士でアドバイスを送り合うという。
「SASUKEは積み重ねが大切なんですよ。例えばジャンプしながらロープをつかむ障害物に挑戦した時、手を伸ばした状態でつかんだら全体重が握力にかかって落ちてしまった。それで翌年は『腕を縮めた状態でロープをつかもう』という攻略法にたどり着く。そういったことを隠すことなく、みんなが教え合っている。すばらしいですよ」
では、肝心の完全制覇予想だが、ワッキーは次のように展望する。
「森本くんは筆頭ですよね。史上初の3回制覇もかかっていますから。あと配管工の又地諒くん（33）の調子がいいみたい。漆原くんと、自宅にSASUKEのセットを作ってトレーニングに励む電気店の日置将士くん（41）の3人でトークをしているYouTubeを見たら、2人が『又地、めっちゃ仕上がってるじゃん』と感心していた。仲間が一目置くのだから、期待していいと思います」
とはいえ、昨年、ファイナル進出者はゼロだった。「障害物は年々改良されていて、ファイナルには1、2人行けるくらいの難易度で作っているそうです。でも日々地獄のトレーニングを積んでいる実力者が、ファーストで脱落する可能性もあるのがSASUKEですから」（ワッキー）
過去にはミスターSASUKEこと、山田勝己氏（57）の「俺にはSASUKEしかないんです」という名ゼリフも飛び出したが、
「出場者はSASUKE＝人生、という人たちばかりで、皆さん純粋でいい人たちなんです。だから見ていて胸が打たれるんですよね」（ワッキー）
12月27日はハラハラ・ドキドキの感動に浸るべし!
＜SASUKE2022 主な出場者＞
ビスケットブラザーズ・原田（芸人）／HIKAKIN（ユーチューバー）／あばれる君（芸人）／ゴールデンボンバー・鬼龍院翔（バンド）／東村芽依（日向坂46）／マヂカルラブリー・野田クリスタル（芸人）／佐藤楓（乃木坂46）／EXIT・兼近（芸人）／JP（芸人）／霜降り明星・粗品（芸人）／東京ホテイソン・ショーゴ（芸人）／霜降り明星・せいや（芸人）／才川コージ（アクション俳優）／梶原颯（筋肉俳優）／ラランド・ニシダ（芸人）／安藤美姫（プロフィギュアスケーター）／いぬ・太田隆司（芸人）／浅倉カンナ（総合格闘家）／鷲見玲奈（フリーアナ）／岩本照（Snow Man）／ほのか（モデル）／糸井嘉男（元プロ野球選手）／おばたのお兄さん（芸人）／ケイン・コスギ（俳優）／池谷直樹（タレント）／川口朋広（新世代の1人）／オードリー・春日（芸人）／又地諒（新世代の1人）／フワちゃん（タレント）／山本進悟（唯一の皆勤賞）／安嶋秀生（ジャニーズJr.）／山田勝己（ミスターSASUKE）／菅田琳寧（ジャニーズJr.）／秋山和彦（初の完全制覇者）／清宮海斗（プロレスラー）／長野誠（史上最強の漁師）／日置将士（キタガワ電気 店長）／漆原裕治（史上初の2回完全制覇）／錦鯉・長谷川（芸人）／森本裕介（完全制覇のサスケくん）
＊週刊アサヒ芸能12月29日号掲載
