週80時間働け!マスクがツイッター従業員に突き付けた「条件」は法律違反ではないのか?

 ツイッター買収と大量解雇などで世界を驚かせたイーロン・マスク氏が、またまた残ったツイッター従業員にトンデモ要求を突き付けて世界を震撼させている。

 辛うじてクビの繋がった従業員たちにマスク氏が言い放ったのは「長時間猛烈に働かなければ退職を」というもの。マスク氏は従業員宛てのメールで、ツイッター社は今後エンジニアが主導する組織になると宣言し、「極めてハードコアになる必要がある」と訴えた。つまりは「長時間猛烈に働くことを意味する」と綴られていたという。

 長時間労働か、退職かーー。もはや、人権無視とも言えそうなやりたい放題のマスク流経営。では彼の言う「長時間」がどれぐらいの長さかといえば、

「従業員は週80時間の勤務に備える必要がある」

 と、社員向けスピーチで話したと、米紙「ブルームバーグ」の記事にある。週80時間労働なら、過労死の多い日本でもかなりブラックな部類に入るだろう。

「マスクはツイッター社を買収後、まずリモートをやめて従業員に出社するよう要求し、今度は出社後の労働についても高い注文をつけたわけです。おまけに、これまで無料で提供していたオフィスのカフェテリアの食事も有料にするそうですから、売上にも繋がって一挙両得。最先端のテック企業にあるまじき時代に逆行する“働き方改悪”ですが、そんな批判もマスクにとってはどこ吹く風。なんといっても『自分は今でも週に120時間働いている』と豪語するぐらいですから」(情報誌記者)

 今回の「長時間働け報道」は、日本でも「週に80時間猛烈にとか居酒屋の店員か!」「労働法違反じゃないの?」と物議を醸しているが、ちなみにアメリカには労働時間の上限に関する規制はなく、原則として週40時間を超えてはならないが、相応の賃金が伴えば許容されている。

 マスク氏としては一日も早く赤字体質から脱却するため、組織改革、経営改革を急ぎたいのだろうが、これ以上従業員イジメが続けば、ただでさえ減っているユーザーやスポンサーがさらに離れそうな気もするが。

(飯野さつき)

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