「50代になったスケバン刑事」3人の色香を徹底追跡(3)南野陽子の“脱ぎ”に立ち見の盛況

「おまんら、許さんぜよ!」の決め台詞でお馴染みの「スケバン刑事Ⅱ 少女鉄仮面伝説」で、2代目の南野はトップアイドルの階段を駆け上がっていく。

 87年の劇場版「スケバン刑事」で130万人、同年の映画「はいからさんが通る」(いずれも東映)で260万人を動員する反面、「プッツン娘」や「生意気」と叩かれ始めたのもこの頃だ。

「所属事務所が決定していた仕事を『やりたくない』とドタキャンしたなど、ネガティブなニュースが報じられました。ただバッシングの背景には、事務所とゴタゴタしていて南野が悪者扱いされたということもあったんです」(芸能記者)

 89年に独立すると、仕事が激減。金銭トラブルもささやかれた矢先の92年、映画「寒椿」(東映)で覚悟の初脱ぎを披露した。

 バスガールから女郎に売られ堕ちていく娘役を演じ、初めて客を取るシーンでは、肌襦袢を脱がされ、小ぶりながら形のいい胸があらわになる。南野の体当たり艶技について、映画評論家の秋本鉄次氏はこう評する。

「スレンダーで、はかなげなバストトップが印象に残っています。彼女にインタビューした際、失礼を承知で胸が小さかったことに触れると、『控え目な胸ですけど、この役柄で胸が大きいと説得力がなかった。小さな自分の胸にありがとうと言いたい』と、堂々と答えていました。歌手から女優に変貌するターニングポイントになった作品でしょう」

 本人も大満足のラブシーンは、初回から立ち見が出るほどの盛況ぶり。同年秋には、主演映画「私を抱いてそしてキスして」(東映)でも、完脱ぎで行為に及ぶシーンを演じている。

 一方、私生活は恋多き女で知られ、東山紀之(56)、元ヤクルトの池山隆寛(56)、前田亘輝(57)、石井竜也(63)らと浮き名を流したが、11年にネット関連会社経営者のBさんと結婚。1000万円を超えるダイヤの婚約指輪が話題になった。しかし、結婚直後からBさんの金銭トラブルや銀座のクラブママとの不貞&妊娠が週刊誌に報じられる。南野と仕事をしたことがあるドラマのスタッフは男性事情をこう明かす。

「昔から献身的に尽くすタイプで、結婚する前は『恋人がいるとそっちに一生懸命になっちゃう。仕事で評価される時は、つきあっている人がいない』と、自己分析していたのを覚えています。別れたあとに相手をボロクソに言うのは女を下げるので、そこはグッと飲み込んでいましたね」

 スキャンダルが連発しても、ナンノこれしきと結婚生活を続ける南野。

 今は10月公演の真っ只中で、障害福祉をテーマにした舞台「なくなるカタチとなくならないキモチ」で主演を飾り、東京・下北沢の小劇場でナマ南野が見られると、話題になっている。

*週刊アサヒ芸能10月27日号掲載

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