「キッズ脱毛」まで!急増する「男性の脱毛サロン」トラブル実態

 コロナ禍で旅行や外食への支出が減ったぶん、自分磨きに投資する美容男子が増えており、20代や30代のみならず40代以上、さらに何と、小学生にまで「脱毛」が大人気となっているという。しかし、その一方で脱毛エステサロンではトラブルが急増しており、国民生活センターも注意を促している。

「クロス・マーケティングが今年8月に全国15~69歳の男性1375名を対象に実施した『美容に関する調査』によれば、直近1年間で脱毛をしたと回答した人は15~19歳、20代、30代では約2割にのぼり、さらに40代でも13%が脱毛をしていることが明らかとなったのです。なお、脱毛した部位としてはひげが61%と圧倒的に多く、次いで腕や足など、肌を出すことが多い部位への施術が人気となっているようです」(美容ライター)

 さらに最近では「キッズ脱毛」を謳うサロンも増えているように、小学生の間でも脱毛をおこなう男子が増えているとか。毛深いことで友達からいじめられたり、半袖や半ズボンになることを嫌がる子供も少なくないという。

「美容ブームに乗って男性専用の脱毛エステサロンが急増していますが、それと並行するようにトラブルも増えているのです。今年7月には国民生活センターが、4月〜6月の脱毛エステサロンに関する相談が昨年の同期と比べておよそ3倍に増加しているとして、『低価格を謳った広告をうのみにせず、強引に契約を迫られてもきっぱりと断る』よう注意喚起を行っています。また、脱毛エステサロンはマンションを借りて、機械をリースすれば誰でも簡単にはじめられるため、施術者の技術が伴わず、ヤケドなどの怪我を負うケースも少なくありません。さらに脱毛には個人差もあり、そうしたリスクをしっかりと理解した上で利用する必要があるでしょう」(前出・美容ライター)

 また、子供が脱毛を望む場合は、親がしっかりと相談に乗り、本当に脱毛が必要なのかアドバイスすることも大事だろう。

(小林洋三)

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