2025年に開催される「大阪・関西万博」の入場料の基本料金が、現在想定されている6000円からの値上げが検討されていることがわかった。このままでは運営収支が厳しくなるとの見通しから再考されることになったというが、不満の声が続出している。
「同万博を運営する日本国際博覧会協会は当初、入場料の基本料金を4800円に設定していましたが、混雑緩和のため予約制を導入する影響で来場者数が減ることを考慮し、想定より2割引き上げて6000円と今年6月に決めたばかりでした。この時も05年に開催された愛知万博の入場料基本料金の4600円と比較して、およそ1.3倍になると不満の声が多く出ていたのです」(社会部記者)
さらなる入場料値上げの検討を受けてネット上では、《6000円でも十分高いと思っていたのに、さらに値上げって誰が行くんだ?》《6000円から値上げするっていうことは100円、200円上げるだけじゃないだろう。それだけ払っても見たいと思えるほど魅力的な展示物があるのだろうか》《オープンとともにガラガラの万博会場が報道されることにならなければいいが》など厳しい声が相次いでいる状況だ。
「ちなみに、主要テーマパークの入場料を参考に価格の引き上げを検討しているとのことなので、基本の入場料は8000円前後になるとの見方もあります。ただ、大阪・関西万博にTDLやUSJと同等のクオリティがあるというのならその値段に納得もできますが、果たしてそこまで充実した内容になるのかは疑問。もちろん黒字化して地域経済に貢献することが重要ではあるものの、入場料の高さで多くの人たちが来場を諦めるようでは本末転倒になりますからね」(フリージャーナリスト)
入場料は今年中にも決定するというが、果たして。
(小林洋三)