「世界の真ん中で輝く日本」萩生田政調会長の“ドヤ顔提言”にパクリ説

 自民党の萩生田光一政調会長が8月24日放送の「プライムニュース」(BSフジ)に出演し、旧統一教会との関係について、「今後は関係を持たない」と“絶縁”を宣言した。

「番組で旧統一教会問題に触れたのはごく一部。その後はエネルギー政策や原発の再稼働について、萩生田氏が持論を述べて、政治ジャーナリストの田崎史郎氏がフォローしていく形で進行。萩生田氏、田崎氏という布陣を見た視聴者からは『自民寄りの政府広報番組か』といった指摘の声もあがっていました」(テレビウォッチャー)

 番組終盤、増え続ける国の借金と財政均衡について尋ねられた萩生田氏は、「たとえばプライマリーバランスの目標は必要だと思いますが、私は必要な財政は支出をしていくべきだと思うし、ついこの間まで経済産業大臣でしたから」と前置きし、「稼いで、稼いで返せばいいんでしょ、という思いがございますので、産業活性化させて貿易をふくらませてですね、外貨も含めて稼ぐ。こういう日本にする必要があると思っています」と述べた。

 その後、進行担当の女性アナウンサーから「政調会長としての決意をお願いします」と求められた萩生田氏は、「私の提言」のボードの「世界の真ん中で輝く日本」という直筆のメッセージを見せてこう語った。

「世界の真ん中で輝く日本と書かせていただきました。日本ってややもすると、内向きな志向に陥りがちな傾向にありますが、私1年間、経済外交の最前線で仕事をさせていただいて、外交は当然ですけど、安全保障にしましても経済にしても世界の国々との関わりなしには成り立たないということは改めて痛感をしました」

 続けて萩生田氏は、2013年に故・安倍晋三元総理が掲げた「成長戦略・JAPAN is Back」にも触れて、「日本はこれからも世界の真ん中で世界をリードしていく気概を持つことが重要だと思っています」とグローバルな視点の重要性を説いたが、「世界の真ん中で輝く日本」の提言に、パクリ説が浮上している。

「萩生田氏がドヤ顔で提示したメッセージですが、安倍元総理の発言とまるっきり同じで驚きました。2016年、第二次安倍政権発足から4年という節目で、安倍元総理は『積極的平和主義』『世界の平和と繁栄』を挙げて、『世界の真ん中で輝く日本を作っていきたい』と抱負を述べていました。その後も安倍元総理は国会で『世界の中心で』『世界の真ん中で』といったフレーズを多用し、野党議員からは『そもそも世界に中心はあるのか』などと批判を浴びていました。萩生田氏にしても、自信たっぷりに開陳するほどのフレーズなのか、疑問が残るところではあります」(政界ウォッチャー)

 旧統一教会との関係を絶って支持率回復となるか。政調会長の手腕に注目が集まる。

ライフ