ガス臭なしで見物OK!?「スッキリ」謎の“巨大水柱”生中継に疑問の声が続々

 8月8日に北海道長万部で確認された水柱。飯生神社敷地内の林から噴き出す水は勢いを増し、その高さが40メートルに達すると、「謎の巨大水柱」としてメディアがこぞって取り上げている。

 8月17日放送の日本テレビ系情報番組「スッキリ」は水柱が噴き出る現場から生中継。阿部祐二レポーターが近隣の住宅街を歩きながら「ミストのように、水滴が霧のように」と水が降り注ぐ状況を説明。「(水柱の)音で眠れない」「洗濯物が干せない」といった住民被害が紹介された。

 住民被害の中でも懸念されるのが現地に押し寄せる見物客だ。別のニュース番組では、周囲の道路で交通渋滞が発生し、近隣住民の困惑の声を伝えていたこともあってか、MCの加藤浩次は、「どうですか? 人が集まってきて、なかなか地元住民の方、困ってることとかありますか?」と質問すると、阿部レポーターは現地に行列ができていたことを明かし、「生活している方々にとっては、『ちょっと…いい加減にしてください』という声が多いですね」と、住民の声を代弁した。

 続けて中継カメラに登場したのが、水柱が現れた飯生神社の宮司。加藤浩次は「全国的に人が集まってくる可能性がありますので、そういう方々に言いたいことあれば伝えてください」と話を振ると、宮司は「やっぱり交通ルールですね」として、「役場のほうで設けている駐車場のほうに停めて、歩いて見物にお越しいただければと思います」とコメント。

 加藤は「そっか…」と返し、周辺の交通渋滞について聞くと、宮司は「土日になりますと、警備員をつけていただけることになっておりますが、平日はなるべく車も駐車場のほうに停めて歩いてほしいと思っております」と訴えた。

 この宮司のコメントにSNSでは《え?てっきり来ないでくれって言うのかと思った》《マナー守れば見物OKってこと?》《歩いてお越しくださいって近隣住民は『来るな』が本音では…》といった疑問の声が続々と寄せられた。だが、ツッコミどころはそれだけではないようで…。

「番組では可燃性ガスの危険性について触れ、加藤さんが宮司に聞く場面がありました。そこで宮司は『無臭だと思います』とガス臭はしないと説明。それでもバリケードを設けて『火気厳禁』の看板を設置しているとのこと。しかし、そもそも家庭で使われる都市ガスには人工的に匂いがつけられ、天然のガスは無色透明で無臭と知られています。この発言にも《天然ガスが噴き出ても匂いじゃわからないんじゃ…》《匂いで判断するのは危険では?》といった声があがっています」(ネットライター)

 謎の巨大水柱が事故の“呼び水”とならないよう祈るばかりだ。

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