芥川賞最終候補にノミネート!性ビデオ出演の経歴を持つ作家たち

 20日に決定する第167回芥川賞・直木賞。特に芥川賞は史上初となる全候補者が女性で、なかでも注目を集めているのは「ギフテット」(文學界6月号)の鈴木涼美。以前から社会学者としてメディアにたびたび登場しており、知っている人も多いが彼女は元艶系ビデオ女優。大学時代にメーカー専属女優やフリーの企画単体女優として約80本の作品に出演している。

 慶大出身でその後、東大大学院に進学。卒業後は日経新聞で都庁記者クラブの担当記者などを務めていた才媛だ。

「記者時代の13年に発表された初の著書は、大学院時代の修士論文を加筆・修正したものでベストセラーを記録。二作目の『身体を売ったらサヨウナラ』(幻冬舎)も17年に東映から映画化され、すでに売れっ子作家としての地位を築いています」(文芸誌編集者)

 実は、艶系ビデオ女優としての経歴を持ちながら小説家としての顔を持つのは彼女だけではない。現在もトップ女優として活躍する紗倉まなは17年に文壇デビュー。20年に出版された三作目「春、死なん」(講談社)は、受賞は逃すも、村上春樹など後の人気作家を数多く輩出した「野間文芸新人賞」候補にノミネートされている。

 また、キャリア23年のベテラン男優の森林原人は、「小説現代」21年7月号に初の小説を発表し、複数の著作をものしている。

「紗倉さんは工業系では県内トップの高専出身のリケジョ、森林さんも毎年多数の東大合格者を出す偏差値78の超難関校出身です。昔と違って業界には作家としても活躍できそうな高学歴や知性派の方が大勢います。しかも性ビデオ業界の特殊性には小説の着想になりやすい部分もあるのでしょう」(同)

 彼女、彼らに続く艶系女優・男優作家が今後も登場することに期待したい。

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