国税局職員のDVに「剛柔流が…」、谷原章介のコメントに“的外れ”の指摘

 芸能界きっての愛妻家と知られるだけに、空手の有段者が妻に大ケガを負わせた事件に、ついエキサイトしてしまったのかもしれない。

 6月7日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)の「NewsTag」で、「またも国税局職員による不祥事」と前置して取り上げたのは、国税局職員によるDV事件。武藤静城容疑者が、今年1月、現在の妻で当時は婚約者だった50代の女性の顔を数十回殴り、全治2カ月の大ケガを負わせたというもの。そればかりか、結婚直後の4月にも、被害女性の腹に蹴るなどして逮捕されていたという。

 番組のインタビューに応じたのは、武藤容疑者と大学時代から空手をしていたという知人男性。カメラの前で「大学の時から(空手を)やっているので結構キャリアは長いですね」と語り、「彼は剛柔流という流派で、組手のほうが得意だったと思うんですよね」と振り返った。さらに番組では武藤容疑者が「剛柔流の五段」という段位を取得していたことを伝え、被害者である妻の「夫から空手の稽古でケガをしたと嘘をつくよう指示され、本当のことを言えなかった」という証言を紹介した。

 事件は妻の訴えではなく、彼女を診察した医師の通報で発覚したようだが、知人男性の「そういうことをやる人間ではなかったので…」「礼儀も正しいし、言葉遣いとか乱暴な言葉も使わなかったから」という証言から武藤容疑者の二面性が明らかになった。

 給付金詐欺で国税局職員が逮捕された直後だったが、番組MCの谷原章介は「まあ、国税局員ということですが、これ公と私の私の部分で、家庭の中の話なので国税局は関係ないと思うんですけれども」と前置きして、次のように続けた。

「この方、空手やってた。空手の武道というのは心身の心の部分を鍛えるはずだと思うんです。ですがまあ、剛柔流という流派に所属しているにもかかわらず、こんだけ長くやって心を鍛えられていなかった。改めて、この剛柔流の関係者の方に、なぜこういうことになったのか。これ、国税というより剛柔流ですよね。剛柔流どうなんだって思います。こういう方が有段者として認めていいのか。この本人にはきちんと妻に猛省して反省して謝罪をしてほしいですし、こういう暴力をふるう男、ちょっとでも振るわれたら絶対、別れた方がいい」

 武藤容疑者が属していた空手の流派・剛柔流を厳しい口調で非難した谷原に対して、視聴者からは《剛柔流も関係なくないか?》《空手の流派を批判するって的外れじゃない?》《一緒に空手やってた人もわからなかったって言ってるんだから剛柔流の師範だって気づかないでしょ》といった指摘が相次いでいた。

 外部からはなかなか窺い知ることのできない夫婦間のDV問題。谷原の言うように別れを切り出す勇気も必要だが、まずは警察に相談することをおすすめしたい。

(石川ともこ)

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