プロ野球「お笑い交流戦」(2)大田泰示は巨人ブランドを捨て“中田派”入り

 西武・山川は人懐っこく明るい性格だけに、他球団にも人脈をどんどん拡大。一度顔を合わせれば誰とでも仲よくなってしまうという。事実、日本ハムの主砲で本塁打王争いのライバルであるはずの中田翔(30)までが、山川に「魅了」されてしまったというから、驚くばかり。

「5月には、中田が山川に100万円もするクロムハーツのネックレスをプレゼントしたんです。日本ハム内では、中田が若手を奮起させるために目標を決めさせて、クリアしたら褒美を出すという『中田賞』がある。しかし、他球団の選手であれを贈られるなんて聞いたことがありません。山川は人たらしですね」(スポーツ紙デスク)

 山川を「舎弟」にした中田は、日本ハム内でもきっちりと存在感を示していた。「恐怖の2番」として定着した大田泰示(29)が「中田派」入り。1つ年上で同じ広島出身の中田を公私ともに慕い、兄貴分として尊敬の念を抱いている。

「移籍当初、巨人ブランドがプンプン漂う大田と中田の間柄は微妙と言われていましたが、大田と同い年の杉谷拳士(28)が橋渡し役となって『盃』を交わさせた。3人は中田を中心に、野手陣を引っ張っている」(球団関係者)

 Bクラス評価の下馬評を覆し、首位争いに加わっている楽天は、則本昂大(28)と岸孝之(34)の二枚看板が故障で開幕から不在にもかかわらず、好調モードをキープ。その背景には石井一久GM(45)の巧みな「裏サポート」があるようで‥‥。球団関係者が言う。

「新外国人右腕ブセニッツ(28)を石井GMみずからのルートで補強するなど、ブルペン強化に努めたことが奏功している。『先発がダメでもリリーフ陣を強くして逆転すればいい』というのは、石井GMの師匠で元楽天監督・野村克也氏(83)のID理論。同じ野村氏の弟子である伊藤智仁投手コーチ(48)と二人三脚で、経験の浅い平石洋介監督(39)を支えているのが大きい」

 とはいえ、チーム状況については、もっと核心を突く指摘も。

「今季はオーナーの三木谷浩史会長(54)が、J1のヴィッセル神戸に入り浸りで『野球に口出しをしなくなったから好調だ』と言われています。一時期、サッカーでも介入のしすぎでファンから煙たがられ、野球に戻ってきそうになるとチーム状態が不安定になり、順位が下降しだした。最近は神戸でベンゲル氏に監督要請するなど、サッカー熱が盛り上がっている。楽天ナインの本音は『行ったきりになってほしい』です」(スポーツ紙デスク)

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