原田義昭環境相は6月3日、レジ袋の有料化をコンビニやスーパーなどに対し義務化する考えを示した。現在、世界的に関心が高まるプラスチックによる海洋汚染に対応するもので、東京五輪が始まる前に法制化する予定だというが、これに賛否両論が巻き起こっている。
「すでにレジ袋を1円〜2円で有料化しているスーパーも少なくありませんが、原田環境相の会見を受け、経済同友会の桜田謙悟代表幹事は『30円ぐらいにしないと、袋は要らないとはならないと思う』と述べており、それが現実となる可能性も高くなっています」(経済誌ライター)
これにネット上では《環境問題を少しでも解決するために必要》とする意見がある一方、《それって法制化するほどのことなのか?》《エコバッグを使ったらサービスを付けるとかの方が良いのでは?》《なぜ、消費者から搾取する方向にしか動かないのか》などの批判も多く集まっている。
「事業者側としては、エコバッグを持っていない、でも袋に金を出したくないという消費者が、有料化によって買い物量を抑える可能性が出てくることを警戒しています。法制化とは少々やりすぎの気がしますが、政府の方も東京五輪が近いため、『日本はしっかり対策を取っていますよ』というアピールに結びたい側面もあるのでしょう」(同)
結局、しわ寄せは我々庶民に来るのである。
(小林洋三)