有名人にとってSNSは、メディアを通さず情報を発信でき、ファンとも気軽に交流できる便利なツール。ゆえに批判や誹謗中傷を直接浴びせられることも珍しくない。
米国のWWEでも活躍した新日本プロレス所属のプロレスラーKENTAは、1月5日に行われた東京ドーム大会で棚橋弘至との反則OKのケンカマッチの際、リング上に持ち込まれた高さ5メートルの脚立から落下。左股関節後方脱臼骨折などの重傷を負い、現在は復帰時期未定の長期欠場となっている。
それでも入院先の病室からツイッターの投稿は続けており、多くのファンが安堵。そんな中、松葉杖姿の自分とUSJの合成画像とともに《昨日の夜中病院抜け出して東京タワーまで散歩してたら気が付いたらユニバまで歩いちゃった。これってデート……なのかな?》というメッセージを1月17日に投稿。これにあるネットユーザーが《つまらん。しょっぱいな》と噛みついたのだ。
すると、彼はこれに対して《それは悪かったな。では手本見せてくれ。何て言ってる??》とマイクを持つ自身の画像に白い吹き出しを付けて投稿。なんと相手に模範解答を迫るまさかの展開に。
結局、このユーザーは《自分のしょっぱさに涙が止まりません》と白旗。すると、KENTAは《お前はめちゃくちゃしょっぱい。所詮その人が何を伝えたいかも見抜けないクソだ。2度とプロレスラーに文句送ってくるな》とバッサリと切り捨てたのだ。
「ケチをつけたユーザーも本気の批判ではないと思いますが、驚いたのはKENTA選手の対応。大喜利のお題という返しにインテリジェンスの高さを感じました」(プロレス記者)
彼は以前から詩的な投稿が多いことでも有名だったが、この対応をプロレス関係者やファンは絶賛。さらにネット上で大勢が大喜利に参加するなど〝祭り〟状態となっていた。
批判や誹謗中傷の内容であっても感情的に反応するのはリスクが高い。その点、大喜利によって炎上ではなく〝祭り〟に変えてしまうのは、有名人にとってお手本ともいえるSNS対応なのかもしれない。
※画像はKENTA選手ツイッターより