Netflix「イカゲーム」続編も効果ナシ?“会員数伸び鈍化”の根本理由

 コロナ禍の巣ごもり需要も終焉に近づいているのかもしれない。

 昨年に全世界で公開され史上最大のヒットとなったドラマ「イカゲーム」のシーズン2制作も正式に発表されたNetflixだが、20日に発表された第4四半期(21年10月~12月)の新規会員数の伸びが予想よりも鈍化していることが明らかとなった。加えて21日の米株式市場では株価が一時25%安となり、厳しい見方をする市場関係者も少なくない。

「Netflixの発表資料によれば、第4四半期は前年同期比16%増の77億931万ドル(約8800億円)となり、四半期ベースとしては過去最高の売上高を記録したが、その一方で新規会員数は828万人となり、同社の予想を30万人以上下回る結果となりました。また、22年の第1四半期の新規契約数が250万人になると予想していますが、これがアナリストの予想590万人を大幅に下回ったことからも、巣ごもり特需は終わったとの見方が強まっているのです」(経済ジャーナリスト)

 Netflix加入者の3分の2が視聴したと話題になった「イカゲーム」だが、新規加入者の増加に貢献したとは言い難く、シーズン2の制作が決定したとの情報もそれほど大きなニュースとしては捉えられていないようだ。

「それどころか、ネット上ではNetflixはオリジナル作品にばかりカネをかけて既存のコンテンツが目立たないとの意見もみられ、《純粋なコンテンツ数だけだと他社に比べて見劣りする。オリジナル作品がコケたらヤバい》《「イカゲーム」とか「ブリジャートン家」とか興味ない人からしたら何じゃそりゃって感じで、もっと一般の映画とかドラマを増やしてほしい》などの声もあるのです」(エンタメ誌ライター)

 Netflixの次なる策は…?

(小林洋三)

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