“青木ヶ原樹海”で物議のYouTuberが購入「4億円ポケモンカード」偽物判明に出た疑問

「青木ヶ原樹海の遺体動画」を公開したことで日本でも物議を醸した米人気YouTuberのローガン・ポール氏が1月12日、自身のYouTubeチャンネルを更新。350万ドル(約4億円)で購入したポケモンカードの初版ボックス11箱がすべて偽物だったことを明らかにしたが、これにネット上では疑問の声が上がっている。

 昨年12月20日にポール氏が「未開封で鑑定済みの初版を箱買いした」とツイートすると、すぐに多くのポケモンカードマニアから「こんなに多くの初版が未開封で存在するのは不自然」といった指摘が続出。ポケモン専門メディアなどが調査に動く事態となり、この初版ボックスセットを最初にオークションにかけた人物にほとんどレビューが付いていなかったことや、商品の入手経路について「遺品整理中に見つけた」「12歳の誕生日にもらった」「屋根裏部屋で発見した」と話がコロコロ変わっていたこと、商品コードやラベルのフォントが異なっていることなどから、偽物である可能性が高いと結論付けられた。

 こうした声を受け、ポール氏はヴィンテージカードディーラーの「BBCE」スタッフ同席のもとで初版ボックスセットの開封を実施。すると、なんと中から出てきたのはアメリカで人気のおもちゃ「G.I.ジョー」のトレーディングカードだったのだ。ポール氏は「超スーパーポジティブな人間だけど、さすがにこれはキツい」とうなだれ、「BBCE」スタッフも「ポケモン史上、最大の詐欺だ」と唖然としていた。

 12日に投稿されたこの動画は瞬く間に400万再生を突破したが、ポール氏が約4億円の偽物ポケモンカードを掴まされたことにネット上では《初版ボックスセットはマニアたちからスルーされ続けていたからね。むしろ、なぜ偽物だと気づかなかったのか疑問》《ポール氏にとって4億円は痛くも痒くもないだろう。むしろ話題になって動画が再生されまくってウハウハでは》《ネタとしては最高だし、最初から偽物かもしれないって気づいていたのでは?》といった声も少なくない。

「いくら人気YouTuberとはいえ、ネタのために4億円は投入しないでしょうし、いくら話題になったからといってこの一連の動画だけで4億円を回収するのは難しいと思われることから、さすがに意図的に偽物を買ったわけではないと思います。現在、アメリカではコロナ禍による在宅時間が増えたことでポケモンカードの人気が再燃。レアカードは1枚4000万円以上の値がつくなど、投資対象としても注目を集めています。ただ、その一方で多くの偽物のカードが登場しており、騙される人たちも少なくありません。そうした意味では今回の動画が注意喚起につながる可能性はありますが、ポール氏にとってはかなり痛い出費になったことは間違いないでしょう」(ITジャーナリスト)

 ポケモンカード詐欺組織撲滅編へと続けば、さらに話題を呼びそうだが…。

(小林洋三)

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