ダイエット成功!清宮幸太郎に課せられる次のノルマは…

 第一関門はクリアしたようだ。

 北海道日本ハムファイターズの清宮幸太郎が「ダイエット」に成功した。新庄剛志監督のインスタグラムでスリム化した清宮の写真が公開されたのだが、問題はここから。清宮には春季キャンプで肉体改造よりもつらい“精神面でのトレーニング”が用意されているそうだ。

「昨季、イースタン・リーグ本塁打王のタイトルを獲得しました。厳しい見方になりますが、対戦投手は清宮にさほどの脅威を感じていないようです。2ストライク以降、別人になるからです」(球界関係者)

 昨季のファーム戦では113個の三振を喫している。打率も1割9分9厘と振るわなかったが、その原因として指摘されてきたのが、“メンタル”。「三振したくない」の思いが強すぎるのだろう。フルスイングせず、上半身だけでバットを振ってボールに当てに行こうとする。しかし相手投手の変化球が、清宮が思っている以上に大きく曲がるのか、軌道の鋭さについていけず、空振りしてしまう。そんな三振を積み上げていた。

 リトルシニア、早実高時代を知る野球指導者の1人がこう指摘する。

「彼は体格にも恵まれていました。10代のころは手首をひねるだけで長打につながることもあった。体が大きい分、他の球児よりも体重があり、その体重がバットスイングのパワーと化していました。そういう打ち方がプロ入り後も続いているようですね」

 ダイエットに成功した今、体重を武器にすることはもうできない。たとえ三振になろうと、“2ストライク後もフルスイングする”と考え方を変えなければ、一軍定着はできないだろう。新庄監督は清宮を肉体だけではなく、メンタル面でも改造しようとしているようだ。この“メンタル強化”が、第2ステージとなる。

「清宮はケガの多い選手です。ダイエット成功がたくましい肉体への改造につながれば良いのですが」(前出・関係者)

 たくましい肉体がなければ、練習量も増やせない。春季キャンプでは厳しく鍛えられるだろう。清宮は新庄監督のもとで飛躍できるきかどうか、見物だ。

(スポーツライター・飯山満)

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