ケツメイシ「紅白初出場」で気になる“出演料”と“費用対効果”

 4人組ヒップホップグループのケツメイシが、大晦日に放送される「第72回NHK紅白歌合戦」に特別企画で初出場する。NHKが12月27日、公式サイトを通じて発表した。

 ケツメイシはメジャーデビュー20周年。今回の紅白がメジャーデビュー以来、初めてのNHKテレビ出演となり、「ライフイズビューティフル」を披露する。

 同グループの公式ツイッターでも「紅白」初出場を報告。これを受けて「ただただビックリ!」「大晦日が一気に楽しみになってきた」「しかも一番好きな曲!!!」と、フォロワーの盛り上がりも最高潮だ。

 ケツメイシは1993年、メンバーのRYOが通う大学の仲間が中心となって誕生。96年頃に現メンバーによる構成となった。「さくら」「トモダチ」「夏の思い出」など、数々のヒット曲を持つ。

 絶大な人気を誇るが、テレビ番組の出演が少ないことでも知られている。その理由は実に現実的なものだった。ケツメイシのRYOと大蔵は16年5月放送の「アウト×デラックス」(フジテレビ系)に出演。MCのナインティナインの矢部浩之に「なぜテレビに出ないのか?」と聞かれたRYOは「テレビ番組は費用対効果があまりよくない」と答え、「歌手という括りになると、なんでもプロモーション扱いになって、どうせ今日も…」と裏事情を暴露。大蔵も「今日、ギャラ出るんですか?」と懐疑的だった。

 テレビに対して〝費用対効果〟を求めるケツメイシだったが、「紅白」は割に合うのか。

「俳優の梅沢富美男が12月24日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)に出演し、83年に『紅白』に出場した際、ギャラはたった7万円だったと怒りをあらわにしていました。梅沢に限らず、『紅白』のギャラは安いことで知られています。ただ、出演料は割に合わなくても、国民的番組の『紅白』に出演することで、新たなファンを獲得したり、昔のファンを呼び起こしたりと、かなりの宣伝効果が望めます。費用対効果は十分でしょう」(芸能記者)

 莫大な効果が出ることを願いたい。

(石田英明)

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