大物タレントの相次ぐ降板、番組終了はセミリタイアが理由だった?

 今やすっかりお昼の顔となった坂上忍。先日、司会を務める「バイキングMORE」(フジテレビ系)が3月で放送終了することに決まり、驚いた人は多いはずだ。

 放送27年目のお昼の長寿番組「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」(テレビ朝日系)も同じく3月で終了予定。また、番組こそ存続される見通しだが、「新・情報7DAYSニュースキャスター」(TBS系)に08年の放送開始時から出演しているビートたけしが3月で降板することもすでに決定している。

 大物芸能人3人がほぼ同じタイミングで3月での放送終了・降板を発表したが、いずれもタレント側が申し入れたという。基本的にはテレビ局サイドの事情で判断されることが多いため、珍しいケースと言える。

「全員、今後はテレビの仕事を減らす意向を示しています。かつての上岡龍太郎のような完全な引退ではないですが、第一線からは一歩引くセミリタイア宣言とも捉えられます」(芸能記者)

 現在74歳のたけしは「身体がきつくなった」と番組内で理由を語り、今後は創作活動を仕事の軸にしていくという。上沼も自身がパーソナリティを務める「上沼恵美子のこころ晴天」(ABCラジオ)で「考えんといけん年になった。サラリーマンやったら定年になってる」とコメントしている。

「上沼さんもまだまだ元気とはいえ66歳。『笑っていいとも!』終了後のタモリさんのようにレギュラーを減らして無理のない範囲で仕事をするのでしょう」(同)

 一方、坂上はまだ54歳と第一線を退くにはまだ早すぎる。だが、彼の場合は以前から取り組んでいた動物保護活動に力を入れたいというのが理由。余力のあるうちに本当にやりたいことをするのもひとつの考え方だ。

 野球やサッカーの世界でも引き際を自ら決められる選手はほんのひと握り。そういう意味でも彼らは本物の勝ち組芸能人と言えるのかもしれない。

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