飲食店情報サイトを運営する「ぐるなび」が、11月15日より、東京・秋葉原の飲食店を対象とした実証実験「AKIBAのアキバ」を開始した。店内にカメラを設置してリアルタイムで配信し、混雑状況を確認できるというものだが、この実験に対し微妙な反応も見られる。
「この実験は東京都が推進する『東京データプラットフォーム ケーススタディ事業』の一環として実施されているもので、特設サイトなどでライブカメラでの店内状況の確認のほか、混雑状況に応じて空いている時にはクーポンを自動で配信する機能、15分間希望する人数分の席を押さえることができる『席キープ』機能などが使用できます。『AKIBAのアキバ』を使うことで、客は密になっている飲食店を避けることができ、店側も空いてる時間帯に客を呼び込めるというメリットがあるといいます」(ネットライター)
ライブカメラでの配信は1分おきに更新され、AIによる画像解析で人物を特定できないようにシルエット化するためプライバシーに配慮されているというが、ネット上では《いくらシルエットになっているとはいえ、ずっと撮影されていると思うと落ち着いて食事できない》《なんか監視されてるみたいで、あんまりいい気分じゃないな…》《これ、だいたいの体型とか性別は分かっちゃうよね。置いている荷物とかで特定される可能性もないか?》などのコメントも出ている。
「実験は2022年の1月下旬まで行われるといいますが、今はプライバシーの取り扱いについて非常にナーバスになっていますから、カメラのAI機能による安全性はしっかりとアピールする必要があると思います。“見る人が見たら判別できてしまう”レベルでは、世間が納得しないかもしれません」(経営コンサルタント)
ライブカメラによるトラブルだけは避けて欲しいものだ。
(小林洋三)