元貴乃花親方の花田光司氏と、フリーアナウンサー河野景子の長男で靴職人兼タレントの花田優一が、心に刺さる言葉を放った。
花田といえば、靴の納期遅れや数々の問題発言などで、これまでメディアやネット上を騒がせてきた。ところが、5月20日のブログでは“ある本”を例にして美しき持論を展開したのだ。
ブログで花田は「氷の世界ってゆう本があって、水に愛してるよとか美しいとか、死ねとか気持ち悪いとか、それぞれの水に色んな言葉をかけ続けると、愛情を伝えられた水は綺麗な結晶になって、汚い言葉を伝えられた水は汚い結晶になるという研究」と、まずは本の紹介。続けて「人の体は約70%が水だから、愛してるよとか、綺麗だねとか、幸せな言葉をたくさん伝えれば伝えるほど、人は綺麗になる!!!!」と持論を展開した。ところが……。
「花田がいう『氷の世界』という本を検索すると、脚本家・野沢尚のドラマのシナリオ本や、真面目に氷を追求する科学本くらいしかヒットしません。おそらく『水からの伝言』という本のことだと思います。この本には『水にありがとうや平和などの『よい言葉』をかけると結晶は美しい形となり、バカや戦争などの『悪い言葉』をかけると結晶も醜い形となる』といった主張が書かれており、花田が紹介した本と内容がとてもよく似ています」(週刊誌記者)
本のタイトルは違っていたとしても、なかなか素敵な内容ではないか。
「ところが、そうでもありません。『水からの伝言』の著書である江本勝氏は、2005年の『AERA』で、今後科学的に証明されていくだろうとしながらも、現時点で同書はポエムであり、科学ではないと告白。また、大阪大学サイバーメディアセンター教授の菊池誠氏は『“水からの伝言”をめぐって』と題した論文の中で『結晶の形が言葉に影響されるという主張は嘘』とバッサリ。『水は感覚器官も頭脳も神経も持たないただの物質なので、言葉の“意味”に反応することはありえません』と述べています」(前出・週刊誌記者)
科学的には証明されていないが、「よい言葉」「幸せな言葉」自体は当然、悪くない。今後、花田の口やブログからこうした言葉ばかりが出るのを楽しみにしたい。
(石田英明)