「丸亀製麺」うどん弁当が1000万食突破も従業員への心配の声が溢れたワケ

 讃岐うどん専門店「丸亀製麺」が8月26日、「丸亀うどん弁当」が発売開始から約4カ月で1000万食を突破したと発表。併せて秋限定の「秋野菜の天ぷらと定番おかずのうどん弁当」を8月31日から販売することを明らかにしたが、ネット上では《労働環境を改善して》といった声も上がっている。

「新型コロナウイルスの感染拡大がはじまった当初、『丸亀製麺』はセルフ方式だったことや、うどんがテイクアウトに向かなかったことなどから苦境に立たされましたが、今年4月に持ち運びやすく手頃な値段のうどん弁当4種を発売すると、わずか2週間で100万食を突破する大ヒットを記録。6月には夏の新作として『豚の冷しゃぶと定番おかずのうどん弁当』と『鶏天おろしと定番おかずのうどん弁当』をラインナップに加え、7月にはうどんを2分の1サイズにした『丸亀こどもうどん弁当』をスタート。こちらも3週間で25万食を達成するなど業績が急上昇しているのです」(フードライター)

 ノリにノッている「丸亀製麺」だが、ネット上で利用者からは《それだけ売れているなら現場の方々の労働環境を改善した方がいい》《お昼どき何かは現場がパニックになってるのが目立つ。現場を労ってください。でないと、働き手がなくなりますよ》《大量注文が入って1個1個せっせと作ってる姿はかわいそうで仕方ない》など現場をいたわる声が相次いでいるのだ。

「ネット上で店員を心配する声が多いのは、今年6月、『朝日新聞』により丸亀製麺の元店長が昨年10月に労災認定されていたことが報じられた影響もあるでしょう。この店長は出勤から退勤まで15時間働きづめだった一方、上司の指示で休憩時間を6時間45分と申告させられるなどの過剰労働が発覚しました。朝日新聞の取材に対し『丸亀製麺』を運営するトリドールホールディングスの広報は、休憩時間が不自然に長いことを認めたものの『上司が指示した事実はない』とコメントしています」(全国紙記者)

 まだまだ「丸亀うどん弁当」の勢いが収まる気配はないが、店員の負担が増えないことを願うばかりだ。

(小林洋三)

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