ぺこぱ、オードリーを売れっ子にした「パワースポット芸人」はバイト掛け持ち中

 今年1月に放送された「アメトーーク!」(テレビ朝日系)の「40歳過ぎてバイトやめられない芸人」企画で、一躍注目されたピン芸人のTAIGA。妻、2歳(当時)の息子とアパート暮らし。昨年11月の45歳の誕生日に「アメトーーク!」に出られることが決定し、妻が夫の涙を手のひらで押さえながら「よかったね」と漏らすVTRが流れると、スタジオは感動に包まれた。ツイッターで「TAIGA」がトレンド入りしたほどだ。

 そもそもTAIGAは、「R-1ぐらんぷり2014」でファイナリストになりながらも、売れるチャンスを逃し続けた悲運の芸人。しかし、仲間からの支持率はトップクラスで、TAIGA主宰の花見大会には100人ほどの芸人が集まる。慕う芸人がどんどん売れていくため、「人間パワースポット」の異名を取る。

「そのトップはオードリー。春日俊彰はショーパブ時代の後輩で、20代からオードリーが売れるまでは毎日のように3人で遊ぶ仲でした。ぺこぱは、前の事務所の時から兄貴として慕われていました。TAIGAが今のサンミュージックプロダクションに移籍すると、あとを追って移籍したほど。メイプル超合金・カズレーザーも、ピン芸人時代からTAIGA信者です」(芸能ライター)

 99年に俳優として芸能界デビュー。オードリーと出会ったのは、その2年後だ。ぺこぱとは08年に、カズレーザーとは10年ごろ、お笑いライブを通じて知り合った。

 かつては、東京・お台場にある「大江戸温泉物語」でアルバイトをしていた。そのころに客として来館した芸人が次々と「R-1ぐらんぷり」(現「R-1グランプリ」)で優勝したため、TAIGAがいる日の大江戸温泉に行くと優勝するというジンクスが生まれた。

「14年のやまもとまさみ、翌年のじゅんいちダビッドソンが、優勝した年の収録前に大江戸温泉に行ったそうです。だから、『おまえも縁起がいいよ』と言われて期待したのがルシファー吉岡。確かに、その翌年(16年)に復活ステージ2位から本戦に食い込みましたが、優勝したハリウッドザコシショウにBブロックで敗れました」(前出・芸能ライター)

 ルシファーは生放送の本番前に大江戸温泉に足を運んでいたが、勝てなかった。

 TAIGAはいま、大道具設営とUberEatsのバイトを掛け持ちする。「アメトーーク!」の余波でオードリーの番組にゲスト出演するも、爪痕を残せずにいる。そろそろ自身の運気を高めたいところだ。

(北村ともこ)

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