女優の波瑠が主演するドラマ「ナイト・ドクター」(フジテレビ系)。6月21日放送の初回で世帯平均視聴率13.4%を叩き出し、夏ドラマの台風の目となっている(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
波瑠といえば、2015年放送の連続テレビ小説「あさが来た」(NHK)で主演に抜擢され大ブレイク。その後も17年放送の「あなたのことはそれほど」(TBS系)、18年から放送された「未解決の女 警視庁文書捜査官」(テレビ朝日系)シリーズなど話題のドラマに主演。数字を稼げる女優として、押しも押されもしない存在となった。
今でこそトップ女優へと成長した波瑠だが、デビュー当初は仕事に恵まれず下積み時代が続いた。15年10月の「週刊女性」によると、波瑠は06年、WOWOWのドラマでデビューしたが、エキストラ同然の役。同年放送の「14才の母」(日本テレビ系)で連続ドラマに初出演するも、目立たない脇役だった。07年公開の映画「恋空」では、女優・新垣結衣が演じた主人公の親友役を射止めたが、波瑠にスポットは当たらず。08年公開の映画「リアル鬼ごっこ」では、冒頭のシーンで電車にはねられ死ぬ役も経験した。
それが今では主演やヒロイン役が殺到。いったい、何があったのか。
「16年4月放送の『しゃべくり007 2時間SP』(日本テレビ系)に出演した際、『あさが来た』の前にも朝ドラのオーディションを3度受けて全部落選したことを告白。そのうち2度は最終選考まで残り、ヒロインではなく脇役での出演オファーがありましたが、波瑠の返事はノー。理由は脇役をやると、そのあとはヒロイン役がこないというまことしやかな噂を聞いたからだと。噂の真偽はわかりませんが、波瑠がヒロインを演じたいという強い気持ちが伝わってきました。最初の頃は脇役続きでしたが、この噂のおかげで芽が出たことになります」(芸能記者)
今後も波瑠の主演作がずっと続きそうだ。
(石田英明)