接待で差がつく!「寿司用語」ツウを気取れる虎の巻

 千年以上の歴史があると言われる「お寿司」。歴史が古いだけあって、業界用語もたくさんあります。

 寿司飯を「しゃり」、それに乗るのが「ねた」。添えられているのが「ガリ」などという言葉は聞いたことがあると思います。しかし、なぜそう呼ばれるようになったかを知っていますか?

「しゃり」は、仏陀の遺骨「舎利」のように色が白いことから。「ねた」は「種=たね」の倒語。「ガリ」が噛んだときに「ガリッ」という音がするところから名付けられました。ちなみに寿司飯でないご飯は「どんしゃり」と言います。 お茶には2つの呼び名があり、最初に出されるものが「出花(でばな)」、最後に出されるものが「あがり」です。

 また、「醤油」は、昔の色味から「むらさき」と呼び、「おろしワサビ」は、効きすぎると出てくるということで「なみだ」と呼んだりもします。「アワビ」はことわざの「磯の鮑の片思い」から「片思い」、「しゃこ」は「車庫」から転じて「ガレージ」と呼んでいたりと、いちいち“粋”ですね。

 数も独特の当て読みをしています。
 1=ピン/2=ノの字/3=ゲタ/4=ダリ/5=メの字/6=ロン字/7=セイナン/8=バンド/9=キワ/10=ヨロズ
 というわけです。例えば、勘定のときに大将が会計係に「勘定はゲタピン」と言ったら「3100円」という意味なので、予め準備できていると「ツウだねェ」となるかも。

 最後。「お勘定」の意味での「お愛想」があります。これは、職人が客に対して謙遜の意を込めて言っていることなので、客側が店に対して言うと「こんな店、願い下げだ。勘定して」というニュアンスになってしまいます。本来は間違いであることを覚えておきましょう。いかがでしょう?こうした粋な言葉を添えることで、接待相手にも一目置かれるのではないでしょうか。それでは「お愛想」。

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