数あるNHKの番組の中でも、かなり攻めた内容で話題になることも多い「ねほりんぱほりん」(Eテレ)。モグラのぬいぐるみキャラクター、「ねほりん」と「ぱほりん」の声優を山里亮太とYOUが務め、2人が聞き手となって、同じく人形に扮したゲストにアレコレと本音を聞きだしていくトークショー番組だ。2016年のレギュラー放送スタートから、薬物中毒者や元ヤクザ、元闇金業者といったヤバい人たちがトークを繰り広げてきたが、3月3日放送回に登場したのは、なんと派遣型ピンク店のドライバー。業界の裏側を語り尽くした。番組を見た情報誌のライターが言う。
「ピンク嬢をホテルや客の自宅に送り届ける仕事で、ドライバーなしに派遣型のピンク店は成り立ちません。番組に登場したアキラさん(仮名)は『免許があれば誰でもOK』と言っていましたが、時給は1000円ほどで、1日12時間働いて1万2000円ぐらいの日給になるそう。ガソリン代や高速代はその報酬に含まれるということで、車も自家用車の持ち出し。しかも仕事を終えた女の子を寒空の下に待たせるわけにもいかず、かなり神経を使いそうですね。入るのは簡単そうでも、長く続けるには体力と気力が不可欠のようです」
店の“司令塔”になって車の手配をすることもあるようだが、ピンク嬢の送迎だけが仕事ではないようだ。「迷惑な客」への対応も引き受けることになり、番組では驚愕のピンク実態が暴露された。
「もっとも多いのはやはり“本番”の強要だそうです。問題が起きた際、ホテルの部屋に急行して“成敗”するそうですが、『女性を守るため』という強い信念で対処しているとのこと。本番をねだるだけでなく、ピンク嬢が部屋に行ったら複数の人間がいたり、客がスタンガンを持っていたりとかなり危険な現場もあったとか。たしかにいちばん怖い思いをしているのは女の子なので、そういう非常時こそ、ドライバーの出番かもしれませんね」(前出・情報誌ライター)
数ある“問題客”の中でも、インパクト抜群だったのが「セメント男」だ。なんでもその客は派遣先の部屋にセメントとトンカチを用意。自分のイチモツの周囲にセメントを塗りたくってドライヤーで乾燥。カチカチに固まった状態で女の子にトンカチを手渡して、「これを思いっきり叩いてくれ」とリクエスト。言われた通りに指定された部位を殴ると、客は悲鳴を上げながらも、絶頂へと達してしまったようだ。
「この衝撃のエピソードと人形劇による描写に、山里亮太さんが声を務めるねほりんは『どういうこと!』と大声をあげて、隣のぱほりん(YOU)は『衝撃的…』の声とともに失神していましたね。ただ、ぬいぐるみを使った『セメント男』の再現VTRでは、『白鳥の湖』が流れ、セメント男のシンボル部分が白鳥になっていたので『曲のイメージが台無し』『もう白鳥を使うのやめろ!』といったコメントがSNSにあふれました。というのも過去にも性的犯罪をテーマにした回でもイチモツを白鳥にしたことで物議を醸しましたからね…。ともあれ、ピンク店の裏側に迫った今回の放送はかなり注目度が高かったようです」(テレビ誌ライター)
話だけを聞いたら、とても地上波…それもNHKでは扱えないような内容。「怪奇!セメント男」のエピソードは、人形劇でソフトに加工しても、YOU扮するぬいぐるみが気を失うほどのインパクトだったようで…。
(あまねかずこ)