独身をウリにしていた有名お笑い芸人の多くが、近年パパになっている。オードリーの若林正恭やナインティナインの岡村隆史、シソンヌの長谷川忍やアルコ&ピースの酒井健太、よゐこの濱口優に子供が生まれた。
特に世間から注目されたのは、南海キャンディーズの山里亮太。19年に女優の蒼井優と結婚した際は、かつての嫌われ芸人が一流女優を射止めたとして歓迎ムードに包まれた。昨年8月に第1子となる女児が誕生すると、12月には相方のしずちゃんも俳優の佐藤達とゴールイン。コンビそろって幸せを手に入れた。
山里は、頭の回転が速く言葉のセンスも抜群のため、かねてから芸人仲間の間では評価されていた。しかし、ビジュアルがパッとしないため、食えない若手芸人時代はとかく一般女性からバカにされ続けたという。
「初めて交際した彼女から『このへんに友達いるから隠れて』と言われています。このあたりから、ひねくれコンプレックス生活がスタート。『生理的に受けつけない』『なんで生きてるんですか?』と、目を見て言われたこともあるそう。仲間数人を集めて合コンをしたときは、出席した女性全員から『私たち終電9時なんで』と言われて、ウーロン茶を飲まれてさっさと帰られています」(芸能ライター)
ツイッターで「おはよう」とつぶやくと、「朝に謝れ」というコメントが殺到。番組で嵐のことを褒めると、「嵐に謝れ」となぜかお叱りの書き込みを多くされたこともある。
しかし、見る目は確か。かねてからアイドルオタクだったことから、10年からは人気絶頂期だったAKB48の「シングル選抜じゃんけん大会」の司会に抜擢された。早見あかりがメンバーだったころのももいろクローバー(現:ももいろクローバーZ)にも、いち早く着目。放送作家のオークラさんやバナナマン、ドランクドラゴンの塚地武雅らも追従して、モノノフ(ファンの呼称)芸人の先駆けとして、ファンから一目置かれた。アイドルオタクの間では一時期、山里が推したアイドルは売れるというジンクスがあったほどだ。
かつては「吉本ブサイクランキング」の上位常連だったが、最終的には一流女優と結婚して人生の大逆転に成功。蒼井はハロプロのアンジュルムや宝塚の大ファン。ふたを開ければ“オタク婚“だったため、世の非モテ男に夢と希望を与えた山里だ。
(北村ともこ)